芸能・文化 『奄美方言』 カナ文字での書き方 八つの島の五つの言葉七つの呼び名2009年12月6日 『奄美方言』 岡村隆博著 南方新社2730円 琉球語の記録・保存が難しい理由のひとつに、琉球語が独自の文字を持たないことが挙げられる。人々は苦心して日本語の仮名文字や漢字を借用して琉球語の音を表そうとしてきた。 日本語の母音は5つの母音の音色を持つが、奄美諸島の奄美大島、徳之島は「中舌母音」とよばれる独特な2つの母音が加わり、7つの音色の母音を持つ。子音も、喉頭(こうとう)化という日本語にはみられない音声現象がある。そうした奄美諸島の言葉を記録・保存だけでなく、継承・普及も見据えて取り組んでいるのが本書である。 1章は奄美諸島の言葉の音声的な特徴について述べており、2章は記述の手だてを著者の出身である徳之島天城町浅間集落の語を例にして実践的に紹介している。そして本の後半では挨拶(あいさ
個性豊かな沖縄の様々な文化において、沖縄の言葉、方言は、それらの中で沖縄文化を代表する大きな柱の一つである。 古くから沖縄で発表されている諸説からしても、同祖論的に言えば、沖縄方言の土台をなしているのは日本の万葉語あたりではないかと言われている。まず、その証拠にあげられるのが、沖縄各地に散在する地名やその他の沖縄方言の中に数多く残され、現在も使われていることだという。よく例としてあげられるのが、 東風平…コチンダ コチは、東風吹かば匂いおこせよ梅の花 南風原…ハエバル 東…アガリ 西…イリ などが上げられている。 しかし、沖縄の方言が万葉語だけからきているとは言えない。沖縄の方言には中国、特に福建省の地方語(方言)の影響がかなり大きいとも言われている。沖縄方言として今も使われている言葉の中に、とても万葉語とは繋がらないだろうと思われている沖縄方言が数多く存在する
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『月刊言語』で面白い特集をやっていたので,幾つか記事を読んだ。そのメモ的なもの。月刊 言語 2009年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 大修館書店発売日: 2009/06/12メディア: 雑誌 佐々木冠「日本の言語状況――多様性は失われるのか」(pp.8-15)では,長い間培われた日本列島の言語的多様性と,その多様性が死滅の危機に瀕している現状を紹介し,しかしながら諸「方言」と「共通語」の混淆により新たな形の多様性(「ネオ方言」「変容方言」など)が生まれてきていることを指摘する。 佐藤知己「アイヌの人々とアイヌ語の今」(pp.16-23)では,アイヌ語の現状が述べられる。これまでぼくが参考にしてきたアイヌ語の現状についてのレポートは10年近く前のものだったから*1,最新のものが出るのは有り難い。 大事な箇所。 我々は日常,自分が子供の頃から慣れ親しんできた言語を用いて,同じ言語を話す
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