番号制度についてツイッターで議論していて、何となくわかってきたことがあります。 それは、「政府の方が一枚上手」ということです。 プライバシーの専門家が、プライバシー保護のための主張をするのは当然のことです。彼らの努力があってこそ、インターネットにおけるプライバシー保護が発展してきたのですから。 そんな彼らの思惑とは別のところで、政府は「プライバシー専門家を満足させつつ、自らの目的を達成する」ために、着実に動いているように思います。 まず、政府にとっては、番号制度は手段に過ぎません。「財政再建を含む社会保障と税制度の抜本的な改革」が、政府の目的と考えましょう。財務省、厚生労働省、総務省あたりの意向が強そうです。 ですから、政府にとって使えそうな番号制度であれば支援し、そうでなければ早々に見切りをつけて、あっさり捨て去ることでしょう。 以前、社会保障と税の番号制度、国民ID制度、アイデンティテ
超、久しぶりにエントリする機会ができました。 経緯 @_natさんが下記のエントリを英語で書きました。 Identifier and Privacy @ =nat http://nat.sakimura.org/2010/12/09/identifier-and-privacy/ 意外にこういう記事って、日本語になっていないだけでスルーされることが多い気がするので、 下記みたいな経緯で、大したことではないですがエントリに書き起こします。 これで@masason的に「できました。」とか言えます。 この@_natさんのエントリで言っていることは、国民IDとか市民IDといった分野で使われるべきIDが備えるべき要件ってなんだろうね、という話です。 IDといっても、識別子、当人確認、身元確認、、、色々意味の異なることがありますが、ここでは識別子(Identifier)の話に限定します。 なにやら国民
2010年10月7日にGLOCOMで行われた「インターネット勉強会:オープンガバメント時代の国民ID制度を考える vol.1 」について勝手に論点を整理する。 参加者諸氏に何の許しも得ずに勝手に解釈してまとめております。 ----ここから---- 国民ID、共通番号制度などの定義が不明確。 共通番号制度が行政の利用する住民管理用識別子の共通化であるという点ではほぼ問題なし。 国民IDについてはクレデンシャル、トークンの話なのかデータ連携の話なのかなど解釈に違いがある。 それによって、国民ID制度と共通番号制度を分離して議論すべきか、一体的に議論すべきかのスタンスも異なってくる。 定義を明確にする必要がある。国民ID制度の定義においては、そもそもの目的やそれに向かうビジョンの明確化が重要。 ビジョンとしてGovement2.0あるいはGovernance2.0という大きなフレームワークを捕ら
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