印刷 非行や犯罪で少年院に入った少年が、再び罪を犯してしまう割合はどのくらいか。法務省の研究機関が初めて調べたところ、25歳までに4割が何らかの再犯をしていた。同省が11日公表した今年の「犯罪白書」の中で紹介した。 対象は、2004年1〜3月に全国の少年院を出た18〜19歳の644人。38.5%にあたる248人が、25歳までに罰金刑以上の刑事処分を受けていた。最も重い処分でみると、実刑97人、執行猶予付き98人、罰金53人。2度以上繰り返した人も93人いた。 窃盗が73人と最も多く、傷害が54人、覚醒剤取締法違反が25人、自動車運転過失致死傷等が22人。少年時に窃盗や傷害、薬物犯罪をすると、同じような罪を繰り返す比率が高かった。 少年院を出ると、保護司と面接を続ける保護観察を20歳まで受けるのが原則だ。終了時点で、仕事をしたり学校に通ったりしていた人は、無職の人に比べて再犯率が低か