本堂の入り口には衛兵が立っていた。正確には中華民国儀隊というらしい。僕が近づいてカメラを向けたぐらいでは衛兵はピクリとも動かない。まるで僕なんて視界に映っていないかのようだ。これだけ動けないと、もし蝿が顔の近くにまとわりついたらどうするのだろうと心配になってしまう。もし、そうだとしても衛兵は決して動かないのだろう。衛兵の任務は大変なのだ。僕には到底できそうにない。 衛兵は銃剣を携えて立っていた。銃剣の影がくっきりと柱に落ちていた。
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