香港国際空港に到着した米製薬大手ファイザーと独製薬ベンチャーのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチン(2021年2月27日撮影)。(c)JEROME FAVRE / POOL / AFP 【5月25日 AFP】香港は、接種ペースが伸び悩み、使用期限が迫っていることから、新型コロナウイルスワクチン数百万回分を間もなく廃棄せざるを得なくなる恐れがある。当局者が25日、明らかにした。 約750万人が暮らす香港は、人口を上回る量のワクチンを確保した世界でも数少ない地域の一つだ。 しかし、反体制派を排除する香港政府に対する根強い不信感や、インターネット上の誤情報、新型ウイルスの感染封じ込めに比較的成功していたことによる危機感の欠如などが原因で、ワクチン接種への抵抗感が高まり、接種事業は滞っていた。 香港政府のワクチン対策本部メンバーで衛生防護センター(Centre for Health