山崎:今年の九月、ニューヨークで観てきた『Superbad』。日本では残念ながらDVDスルーが決まっちゃったね。 長谷川:07年の一番の重要作なのになあ! 山崎:どういうところが特に重要なのかしら? 長谷川:ここ数年、アメリカのコメディは年ごとにキングが変わっていると思うんだ。ベン・スティラー→ウィル・フェレル→スティーブ・カレルって感じで。その全員に絡んでいるのが、本作のプロデューサー、ジャド・アパトウなんだよ。 山崎:彼はもともと『ベン・スティラー・ショー』のクリエイターで、ウィル・ フェレルの主演作のプロデューサーを経て、『40歳の童貞男』で監督デビュー。いきなり大ヒットを飛ばした人よね。 長谷川:彼がやっていたのが伝説の学園TVドラマ『フリークス学園』。そのオーディションで見いだして以来、愛弟子として育て上げてきたのが俳優/脚本家のセス・ローゲンなんだ。今年のコメディ・キングといえ