パナソニックホールディングス(HD)は希少金属のイリジウムを使わず効率的に水素をつくる技術を開発した。生成装置に搭載する電極に、鉄とニッケルの化合物を採用した。イリジウムは電極の触媒に使うと水素を効率的に取り出せるが、産出地が偏っている。パナソニックHDは地政学リスクを抑えて水素を安定生産できる技術として実用化を目指す。ナノ技術で化合物を積層水を電気分解して水素と酸素をつくる、成装置に組み込
<カーボンニュートラル実現に欠かせない「グリーン水素」を使い、100%再エネで使用電力のすべてを賄うソリューションを、パナソニックが英国の自社工場に導入> 世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。 「3電池連携」で施設の稼働に必要な電力を100%再エネで賄う 150を超える国と地域が2050年という目線で表明しているカーボンニュートラル(脱炭素化)。その一翼を担うものとして期待されている動力源の一つが、燃焼時に二酸化炭素など温室効果ガス
パナソニック、水素を活用するエネルギーソリューション「Panasonic HX」を開始 2024年12月14日 FA業界・企業トピックス 2024年12月11日号, パナソニック パナソニックは、水素を活用するエネルギーソリューションの総称として「Panasonic HX」という名称を設定し、水素事業のマーケティング等で使用していく。 「Panasonic HX」には、環境負荷の少ない水素(H)の本格活用という新たな選択肢を提案し、パートナー企業や行政、ビジネス顧客とのコラボレーション(X)によって、脱炭素社会へのトランスフォーメーション(X)に貢献していくという意味を込めた。純水素型燃料電池に太陽電池と蓄電池を組み合わせた3電池連携制御や、水素による発電時の熱エネルギーを効率的に活用するソリューションなどを対象に使用していく。 これに合わせて「Panasonic HX」特設サイトを英語、
パナソニックは3日、英南西部カーディフの工場を水素や太陽光を使った再生可能エネルギー100%で動かす実証実験の試運転を始めた。英国は、エネルギー源としての水素の活用に力を入れており、環境先進地の欧州…
パナソニックは2024年11月3日、純水素型燃料電池に太陽電池と蓄電池を組み合わせた3電池連携制御システムなどを英国子会社のパナソニック マニュファクチャリングイギリス(PMUK)の電子レンジ組み立て工場に実証導入したと発表した。 パナソニックは2024年11月3日、純水素型燃料電池に太陽電池と蓄電池を組み合わせた3電池連携制御システムなどを英国子会社のパナソニック マニュファクチャリングイギリス(PMUK)の電子レンジ組み立て工場に実証導入したと発表した。 PMUKの電子レンジ組み立て工場は、ピーク電力は約280kW、年間消費電力は約1GWhというエネルギー消費量となっている。今回同工場に5kWタイプの純水素型燃料電池を21台導入し、372kWの太陽電池と1MWhの蓄電池を組み合わせて必要な電力を100%再生可能エネルギーで供給する運用を目指す。 純水素型燃料電池は、21台を連携制御する
TOP 活動一覧 パナソニックグループ、全世界の工場を2030年までにCO2実質ゼロへ:太陽光と水素、蓄電池や風力も活用 連載コラム 企業ケーススタディ 自然エネルギー 連携・共同 先進企業の自然エネルギー利用計画(第29回)パナソニックグループ、全世界の工場を2030年までにCO2実質ゼロへ太陽光と水素、蓄電池や風力も活用 石田 雅也 自然エネルギー財団 研究局長 2024年9月10日 印刷する 【レポートの概要】 全世界500社以上のグループ会社で構成するパナソニックグループでは、事業で排出するCO2(二酸化炭素)の大半を占める工場の排出削減に力を入れて取り組んでいる。世界各国に200カ所以上ある工場のCO2排出量を2030年までに実質ゼロに削減する計画を推進中だ(図1)。2024年3月末の時点でCO2ゼロ工場の数は44カ所(非製造拠点を含む)に拡大して、そのうち日本国内は13カ所にな
脱炭素社会の実現に向けて熱利用の新たな可能性を追求する熱連携ソリューション 純水素型燃料電池の熱を吸収式冷凍機(空調機)で活用する実証を開始 燃料電池の出湯最高温度と吸収式冷凍機の熱源最低温度の温度差を解消 Panasonic GREEN IMPACT 環境・サステナビリティ RE100 テクノロジー パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、燃料電池工場の生産に必要な電力を再生可能エネルギーで賄う実証施設「H2 KIBOU FIELD」(滋賀県草津市)において、純水素型燃料電池の発電時に発生する熱を吸収式冷凍機(空調機)の熱源として活用する実証実験を開始しました。 これまで、純水素型燃料電池から回収できる熱(最高60℃)と吸収式冷凍機に必要な熱源(最低80℃)には20℃の乖離があり、純水素型燃料電池が発電時に発生する熱を吸収式冷凍機の熱源として活用することが困難でありました。今回、純
パナソニックは7月29日、実証施設「H2 KIBOU FIELD」で純水素型燃料電池の発電時に発生する熱を吸収式冷凍機(空調機)の熱源として活用する実証実験を開始したと発表した。エネルギー効率を向上し、年間を通して冷暖房の消費電力を50%削減に結びつける。 2022年に開所したH2 KIBOU FIELDは、太陽電池、蓄電池、純水素型燃料電池をエネルギーマネジメントシステム(EMS)制御する「3電池連携」で、気候変動や需要変化に追従した効率的な電気のエネルギー供給を実現しているという。 パナソニック グローバル環境事業開発センター 水素事業企画室 主幹の山田剛氏は「水素を地産地消で使う意義として、熱も含めたコージェネレーション(熱電併給)の重要性にお声をいただいているのが現状。これを受け、燃料電池が排出する熱を吸収式冷凍機につなぎ、ここから出てくる冷水を利活用するソリューションの検討を始め
パナソニックは、滋賀県草津市の実証施設「H2 KIBOU FIELD」において、パナソニック エレクトリックワークス社の純水素型燃料電池と、パナソニック空質空調社の、吸収式冷凍機(空調機)の熱連携による新たな実証実験を開始した。 H2 KIBOU FIELDは、世界初のRE100(Renewable Energy 100%)ソリューション実証サイトとして、2022年から運用を開始。太陽電池と蓄電池、純水素型燃料電池をEMS(エネルギーマネジメントシステム)による最適制御を行う「3電池連携」により、天候変動や需要変化に追随した形で最適なエネルギー供給を実現。草津拠点内の燃料電池工場で使用する電力を再生可能エネルギーで賄うことを目指している。過去2年間で900件の見学があったという。 滋賀県草津市の実証施設「H2 KIBOU FIELD」に設置された機器 今回の実証実験では、エネルギーと空調の
パナソニック エナジーは2023年11月20日、乾電池製造の旗艦工場として二色の浜工場(大阪府貝塚市)を本格稼働することを発表した。月間で最大約4800万個と「国内最大級」(パナソニック エナジー)の生産能力を持つ。同工場はCO2ゼロ工場としての取り組みも進めており、2024年度には水素エネルギーの設備なども導入する予定だ。 乾電池の製品特性に合わせた自動化推進 二色の浜工場は2003年12月に三洋電機の太陽電池パネル生産拠点として設立された生産拠点だ。これまでパナソニック エナジーの乾電池生産は守口工場(大阪府守口市)が担ってきた。しかし工場の老朽化が進行したことなどが理由で、乾電池の生産拠点を同工場から移し、2023年4月に二色の浜工場で製造を開始した。現在の生産能力は単1~単4電池を合わせて月間で最大約4800万個だとする。なお、この数値自体は守口工場時代の生産能力と大きく変わりはな
パナソニックホールディングス(HD)は電気を使わない水素生成装置の研究を始めた。メソ結晶という規則正しい結晶構造の金属酸化物を塗布することで、太陽光を照射するだけで光触媒作用により水を分解して水素を生成可能。水素エネルギー活用までに、水素生成に電力を使ってしまう課題の解消が期待できる。今後、結晶構造の制御方法確立や装置の大型化に取り組み、2030年に試作機の提供を目指す。 メソ結晶は直径数百ナノ(ナノは10億分の1)―数マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の結晶性の超微細粒子が規則正しく高密度に集積した粒子の集合体。表面積が大きくなるため特性が向上し、光触媒作用の効率化が期待できる。 金属酸化物のメソ結晶溶液を塗布した基板を装置表面の光の当たりやすい場所に取り付け、光触媒作用による水分解を行う。現在、超小型の実験機で基本的な作用を実証済み。今後は効率よく安定的な生成ができる結晶構造
約6000m2の敷地に5kWの燃料電池を99台、315Wの太陽光パネルを1820枚、約1.1MWhの蓄電池を配置。ここで発電した電力によって、同じ草津工場内にある燃料電池工場で消費する電力を全て賄う。(写真:パナソニック) 同施設は2022年4月15日から稼働。燃料電池の運用を含めたエネルギーマネジメントに関するノウハウやデータを蓄積し、自社工場への水平展開と、併せて他社に同様の「100%再エネ」ソリューションを提供する事業の構築が狙いだ。パナソニックエレクトリックワークス社電材&くらしエネルギー事業部環境エネルギーBU水素事業企画課課長の河村典彦氏は、「燃料電池工場の電力需要をH2 KIBOU FIELDで発電した電力でほぼ100%賄っている計算になる」と話す。 同社は2019年、事業活動で消費するエネルギーを再生可能エネルギーで100%調達するのを目標とする国際的企業集団「RE100」
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