東海道新幹線の軌道とJR品川駅ビルの直下で、リニア中央新幹線の新駅の建設が進む。建物を延長約460mにわたって仮受けし、巨大な地下構造物を造る。施工では、新幹線の運行などへの影響を避ける様々な工夫を凝らす。 リニア中央新幹線の品川新駅の建設現場では時折、話し声が聞こえなくなるほどのごう音が鳴り響く。約13m真上を走る東海道新幹線の走行音だ。新幹線の軌道を仮受けする仮設の「工事桁」の隙間から、車両が動く姿を目にすることができる(資料1)。 資料1■ 東海道新幹線が走る真下でリニア中央新幹線の駅舎工事が進む。写真は非開削工区のたて坑内。上部に見える黒色の部材が工事桁だ。既設の地中梁の上に架かる(写真:大村 拓也)