先月,S先生と飲み会研究会に向かう電車の中でだべりながら,「この十年くらい行政学は「NPM」と「ガバナンス」でなんとなく食ってきたわけやけど,これからどうするんやろうねぇ」というお話をしんみりと。いまさらNPMとかいっても別にもう何にもNewじゃないし,ガバナンスって言葉ももうそれだけでは何を指しているのかさっぱり,って状況で,ここから先は何かどうでもいい定義争いにしかならないんじゃないかって感じがするわけで…。まあその定義争いに全てをかける人もいるんだろうけど,それもねぇ…。 Lane(2005)は,まあそんな状況の行政学の「契約論的転回」(適当に作った言葉っす)を狙った本なのかもしれない。人によっては別に何も新しいことを言っていない,と理解するだろうし,また別の人からみたらなんだかよくわからないことを延々と書いているだけとも見えるかもしれない。でもまあ僕にとっては,博士課程に入ってから