属名のCytisusは、古いギリシャ語のkytisso(つめくさ、クローヴァー)に由来するとされている。 和名のエニシダは、スペイン語でよぶ hiniesta(イニエスタ)がなまったもの[1]、あるいは近縁のヒトツバエニシダ属 (Genista) のオランダ語読みヘニスタから来たとされている[1]が、確証はない。 アジア西部からヨーロッパ、アフリカの温暖な地方に30種あまりが分布している。落葉または常緑の低木で、樹高は2-4mくらい、良く分枝し、葉は単葉または3裂し、非常に細いものが多い。花は良く分枝した枝の葉腋に咲くか、総状花序を作り、一つの花は小さいが、非常に多数の花が開花する。原則として黄花だが、白花もあり、交配種には、赤・牡丹色・ピンク・オレンジ色や、それらと黄色の複色花になるものもある。果実はさやえんどうそっくりだが、熟すと真っ黒になる。 エニシダ (金雀枝[2]・金雀児[2]、