初手からの指し手 ▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △4二玉 ▲7八飛 △8八角成 ▲同銀 △4五角(第1図) 1.▲5八玉か▲6八金か? 第1図で先手の指し手は、▲5八玉か▲6八金かの二択です。手持ちのデータを見る と、プロでは全て▲5八玉となっています。24高段者は▲6八金が多いのですが、勝率 は▲5八玉の方が高くなっています。なお、▲5八金左は7八の地点が空いてしまうの で、この場合はよくありません。 ▲5八玉か▲6八金かは、それぞれ長所・短所があるので、どちらが良いのか判断は 難しいです。▲5八玉は、5筋を攻められた時に当たりが強くなります。▲6八金は、▲ 3四飛と回った時に、△2六馬が王手になるので、▲3六歩と指しづらいのが欠点です。 『島ノート』には、「▲6八金の方が優る変化が多い」と書かれていますが、ここでは、プ ロの採用率が高い▲5八玉を中心にして考えたいと思います。 第1図か