発明家のドクター・中松さん(86)=本名・中松義郎=が米国時間の18日(日本時間19日朝)、「人々を笑わせ、考えさせてくれた研究」に贈られるイグ・ノーベル賞授賞式で日本人初の基調講演をする。「ノーベル賞を上回る賞」と胸を張り、新たな発明を発表するという。 イグ・ノーベル賞の「イグ」には否定を表す意味があり、英語の「ignoble(不名誉な)」をもじっているとも言われる。本家ノーベル賞のパロディーとも言われるが、中松さんは「世界一の頭脳が集まる場で、世界一のVIPがする講演」と誇らしげだ。 今年の授賞式のテーマは「食べ物」。中松さんは2005年、34年間一日も欠かさず食事の写真を撮影し、食べた物が脳や体調に与える影響を分析して受賞した。賞の創設者マーク・エイブラハムズさんは「学問的にレベルが高いと同時に、面白い研究。今回のテーマにぴったり」と白羽の矢を立てた。 中松さんは6月、「前立腺導管…