革命政党の聖地も「野党共闘」で変化の兆し-。18日閉幕した第27回共産党大会では、会場の党研修施設「伊豆学習会館」(静岡県熱海市)までの山道で、前回まで「左側通行」と案内されていたものが「右側通行」に変わるなど時代の変化を感じさせた。95年の党史上初めて他党の来賓を招いた党大会も、物々しい警備のなかで終始お祝いムードに包まれていた。 伊豆学習会館は、JR熱海駅から伊東線で2駅先の伊豆多賀駅が最寄り駅。大会参加者は、高齢者や身体障害者を除き、ここから約2キロ、標高差200メートルの急坂を30分かけて歩かなければならない。 改札口を出ると、眼下に太平洋の透き通った青い海が見える。事前に右翼団体の街宣車が押しかけると聞いていたが、駅前には数人の警察官がいるだけで、拍子抜けするほどの静かさだ。関係者によると、15日の党大会初日には街宣車が約70台も押しかけたそうだが、静岡県警が会場から離れた国道に