昨日(8日)、「NO NUKES DAY 反原発★統一行動~福島を忘れるな!再稼働を許すな~」に足を運んだ。日比谷野音を起点に、デモと国会包囲というスケジュールで、寒空の下、延べ2万人以上(主催者発表)が集った。野音は札止めになり、場外に人が溢れていた。
3・11直後、小出裕章、広瀬隆、広河隆一氏は満員札止めになった講演会の冒頭、原発を止められなかった非力を詫びる。その謙虚な姿勢に聴衆は共感した。あれから4年、福島は切り離され、原発事故は風化しつつあるのではないか……。俺はそんな危惧を抱いていたが、杞憂に終わった。
集会には福島だけでなく、川内、高浜原発の地元からも多くの人が駆け付けていた。反原発だけでなく、辺野古移設反対、護憲、秘密保護法反対、反差別、福祉と年金、反貧困と様々なテーマの幟がなびいていた。それぞれの拠点で地道に活動する参加書の共通認識は、〝安倍政権の暴走に歯止めを掛けたい〟だ。
俺はシュプレヒコールを唱和するのが苦手だ。脳内回路が十進法ゆえ、「安倍政権は原発再稼働と輸出をやめろ!」の完全に正しい言葉にさえ、道順を考えるうちに迷ってしまう。沖縄では知事選、衆院選、自治体選挙で、県民は辺野古移設反対の民意を示した。それでも、安倍政権は方針を変えない。民意とは、民意を超える意思(=アメリカの意向?)を打破するには何が必要なのか……。行進しながら俺の思考は堂々巡りしていた。
国会前の集会はパスした。菅直人、志位和夫、福島みずほ議員が登壇者に含まれていたことも理由である。3・11直後の菅首相の拙い対応は、物忘れが酷い俺でさえ覚えている。枝野官房長官は「(放射能汚染は)ただちに人体に影響はない」を繰り返して失笑を買ったが、民主党政権は隠蔽に終始した。汚染水流出について、広瀬氏や上杉隆氏は11年4月の段階で「日本は海洋テロ国家になった」と警鐘を鳴らしていた。
志位氏と福島氏が国会前で「野田政権を倒すぞ」と拳を振り上げるのを見て、「こりゃ駄目だ」と感じたことはブログで記した通りだ。野田政権を倒した後に来るものを、彼らは見逃していた。昨日はどうせ、「安倍政権を倒すぞ」とシュプレヒコールしたに違いない。
<原発再稼働と輸出なんて、倫理と良心に照らしてあり得ない>が国民の大多数の思いだが、永田町の地図は歪んでいる。この国に政治のプロは存在しないからだ。彼らの無策を証明し、克服したのが、昨年のオール沖縄といっていい。意志があれば、道は必ず通じる。
俺の拠点は緑の党で、日本の構造を根底から変えるべく活動している。接着剤、緩衝材として宇都宮健児、山本太郎、三宅洋平の各氏、様々なグループと連携を取りつつ、統一地方選での系列議員倍増を目指している。オールドルーキーの役割はポスティングとビラまきだ。方向音痴だからポスティングは向いていないが、ビラまきは人間観察にもなるから楽しい。
昨日も野音入り口でビラをまいた。「なるべく若い人に」と言われたが、残念なことに若者の姿は殆ど見当たらない。昨年参加した<イスラエルによるガザ虐殺への抗議>、<ヘイトスピーチの鎮静化を訴える東京大行進>では、若者が思い思いに声を上げていた。なぜ反原発集会は若返らないのか、継続的に考えていきたい。
帰宅して、集会がどう報じられているかネットでチェックしていると、<橋本8段、NHK杯準決勝で2歩の反則負け>のニュースが飛び込んできた。結果を知った上で対局を見たが、その瞬間、対局者の行方8段は沈痛な表情を浮かべた。〝戦友〟というべき橋本を慮ったのだろう。行方の姿に、日本文化の精華を見た。
3・11直後、小出裕章、広瀬隆、広河隆一氏は満員札止めになった講演会の冒頭、原発を止められなかった非力を詫びる。その謙虚な姿勢に聴衆は共感した。あれから4年、福島は切り離され、原発事故は風化しつつあるのではないか……。俺はそんな危惧を抱いていたが、杞憂に終わった。
集会には福島だけでなく、川内、高浜原発の地元からも多くの人が駆け付けていた。反原発だけでなく、辺野古移設反対、護憲、秘密保護法反対、反差別、福祉と年金、反貧困と様々なテーマの幟がなびいていた。それぞれの拠点で地道に活動する参加書の共通認識は、〝安倍政権の暴走に歯止めを掛けたい〟だ。
俺はシュプレヒコールを唱和するのが苦手だ。脳内回路が十進法ゆえ、「安倍政権は原発再稼働と輸出をやめろ!」の完全に正しい言葉にさえ、道順を考えるうちに迷ってしまう。沖縄では知事選、衆院選、自治体選挙で、県民は辺野古移設反対の民意を示した。それでも、安倍政権は方針を変えない。民意とは、民意を超える意思(=アメリカの意向?)を打破するには何が必要なのか……。行進しながら俺の思考は堂々巡りしていた。
国会前の集会はパスした。菅直人、志位和夫、福島みずほ議員が登壇者に含まれていたことも理由である。3・11直後の菅首相の拙い対応は、物忘れが酷い俺でさえ覚えている。枝野官房長官は「(放射能汚染は)ただちに人体に影響はない」を繰り返して失笑を買ったが、民主党政権は隠蔽に終始した。汚染水流出について、広瀬氏や上杉隆氏は11年4月の段階で「日本は海洋テロ国家になった」と警鐘を鳴らしていた。
志位氏と福島氏が国会前で「野田政権を倒すぞ」と拳を振り上げるのを見て、「こりゃ駄目だ」と感じたことはブログで記した通りだ。野田政権を倒した後に来るものを、彼らは見逃していた。昨日はどうせ、「安倍政権を倒すぞ」とシュプレヒコールしたに違いない。
<原発再稼働と輸出なんて、倫理と良心に照らしてあり得ない>が国民の大多数の思いだが、永田町の地図は歪んでいる。この国に政治のプロは存在しないからだ。彼らの無策を証明し、克服したのが、昨年のオール沖縄といっていい。意志があれば、道は必ず通じる。
俺の拠点は緑の党で、日本の構造を根底から変えるべく活動している。接着剤、緩衝材として宇都宮健児、山本太郎、三宅洋平の各氏、様々なグループと連携を取りつつ、統一地方選での系列議員倍増を目指している。オールドルーキーの役割はポスティングとビラまきだ。方向音痴だからポスティングは向いていないが、ビラまきは人間観察にもなるから楽しい。
昨日も野音入り口でビラをまいた。「なるべく若い人に」と言われたが、残念なことに若者の姿は殆ど見当たらない。昨年参加した<イスラエルによるガザ虐殺への抗議>、<ヘイトスピーチの鎮静化を訴える東京大行進>では、若者が思い思いに声を上げていた。なぜ反原発集会は若返らないのか、継続的に考えていきたい。
帰宅して、集会がどう報じられているかネットでチェックしていると、<橋本8段、NHK杯準決勝で2歩の反則負け>のニュースが飛び込んできた。結果を知った上で対局を見たが、その瞬間、対局者の行方8段は沈痛な表情を浮かべた。〝戦友〟というべき橋本を慮ったのだろう。行方の姿に、日本文化の精華を見た。
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