玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

タイゾーくんの未来日記

2005年09月28日 | 政治・外交
嵐を呼ぶ男・タイゾーくん(杉村太蔵議員)がまた面白いことをやらかしてくれた。

杉村太蔵議員:党本部で会見 神妙な態度の受け答えに驚く MSN-Mainichi INTERACTIVE
「料亭に早く行ってみたい」に始まる数々の“放言”で物議をかもした自民党の新人衆院議員、杉村太蔵氏(26)が27日、「反省の気持ちを示すため」党本部で記者会見した。「国会議員としての自覚が足りないまま幼稚で無責任な発言を繰り返し、心からおわび申し上げます」と神妙な態度で受け答えして、集まったワイドショーのレポーターらを驚かせた。

 新入社員のような濃紺のスーツ姿で、世耕弘成・党広報本部長代理に付き添われて姿を見せた杉村氏は「品位のある言動を心がけ、政策を死ぬ気で勉強します」と充血した目を時おり用意した紙に走らせた。借りてきた猫のような態度に「ありのままの姿でない」と厳しい質問が飛んだ。しばらく絶句した杉村氏は「私は幅広い人間です」

 連休中に本を読み、自分を見つめ直したという杉村氏。しかし、読んだ本は「1冊」で、書名は「プライベートなこと」と明かさなかった。「しかられた生徒のようでかわいそうですね」と質問されると、「全然かわいそうではありません」ときっぱり。

 記者会見は約35分。レポーターやカメラマンら100人以上がごった返す横を通りかかった河野太郎衆院議員は思わず苦笑した。「党三役が出てきても、こんなに報道陣は集まらないな」


● 新人議員にして単独記者会見を敢行
● ワイドショーのレポーターを含めて100人以上の報道陣を集める
● 連休中に読んだ本の数を尋ねられ、しばし黙考したあと「一冊」と答える見事なボケぶり
● 「かわいそうですね」と聞かれて「全然かわいそうではありません」と自らを斬る潔さ

さすがにタイゾーくんは強運に負けない大物である。
器の大きさに知性や能力が追いつかずスッカラカンなのはご愛嬌だが、厳しい先輩議員たちに揉まれれば、半年後、いや一年後にはそれなりの人物になるだろう(本当か?)。いや、国民の負託を受けて国会議員となり、高給を食み名誉と特権を与えられるのだから、ぜひともそうなってもらわなければ困る。

タイゾーくん人気を見て思い出したのは、数年前に大ヒットしたテレビ企画「未来日記」である。
若い男女の出演者が番組から与えられたシナリオ通りに恋愛ごっこをする。「ごっこ」のはずがいつのまにか素人(とされる)出演者たちの気持を動かし、熱い恋心となり、やがて感動的なクライマックスを迎える、というものであった…らしい。「らしい」と書いたのは、私はこの手の恋愛バラエティが苦手で一回もまともに見たことがないからである。もし間違っていたらごめんなさい。
タイゾーくんを喜んで取り上げるワイドショーやその視聴者たちは、「ど素人の政治家ごっこ」にしか見えない杉村太蔵議員が、かつての「未来日記」の出演者のように本気の姿を見せて熱い政治的カタルシスに導いてくれることを期待しているのだろう。
もちろん「馬鹿が馬鹿なことをやって転落する」のを期待する意地の悪い視聴者もいるだろうが、そういう人たちはむしろ少数派ではないかと思う。少なくとも会見場でタイゾーくんの面白発言を聞いていた記者たちの笑い声に悪意は感じられなかった。

タイゾーくんの未来日記を誰が書くのか、世耕弘成・党広報本部長代理なのか武部幹事長なのか。それが誰であれ、タイゾーくんの面白いキャラクターを殺さないように願いたい。小泉総理が「彼は彼なりにおもしろい特性を持っているじゃない。若いんだから、ある程度、規格外れの意見を発言をするのもいいんですよ。もっと温かい目で見ていただきたいですねえ」と語っていたから大丈夫だろうと思うが。

タイゾーくんが誰かの書いた「まともな政治家」のシナリオをちゃんと演じられるようになり、やがて自分自身で国のために粉骨砕身する政治家・杉村太蔵を作り出してくれることを期待する。

奇跡の正体

2005年09月25日 | 政治・外交
小学生のころ、私は天気を自在に操ることができた。
「明日は遠足だから晴れてくれ」と望めば見事な快晴となり、「運動会は嫌だなあ(体育の苦手な子供だったので)、雨が降って中止になってほしい」と願うと大雨となった。

残念なことに、いつでも出来るという業ではない。

一週間くらい前からテレビの天気予報を熱心に見て、前線や台風の動きがいい感じだな、ここで天に祈れば神様もそんなに無理せずに私の願いをかなえてくださるだろう、という見きわめをつけたとき気合を入れて「空よ晴れよ!」「雨よ降れ!」と念じるのである。天気図がうまい状況にないときは願いをかけること自体を諦める。

「なんだ、そんなことか」と読者はお思いになるだろうが、世に「奇跡」と呼ばれるものの多くはそんなものであろう。
天の神様は神様ご自身のお考えで天気を動かしておられるので、ちっぽけな私が魔法をかけて言うことをきかせることなどできはしない。神様のご意思がどちらに向いているか見定めて、時と所を得た願い事をすればかなえられる可能性は高くなる。

T小学校のクラスメートの多くは私が奇跡を起こしたのだという主張を「バカ言ってらあ」と無視したが、人のいい一部の者たちは私を賞賛したり疑惑と嫌悪の目で見つめたりした。

小泉自民党が予想外の大勝利をしたことについて、一部の「識者」は「もっと前に同じことをやるべきだった」とか「小泉は国民を催眠術にかけた」などと主張しているようだ。そんな彼らが、私には小学生のころ私の「奇跡」を真に受けて誉めそやしたり怒ったりしたクラスメートに似ているように見える。

タイゾーくんと前原氏

2005年09月22日 | 政治・外交
asahi.com: 「復活組」「驚き組」…話題の議員たち、緊張の初登院
サラリーマンから自民党の公募に応募した杉村太蔵氏(26)は比例南関東ブロックの名簿35位だったが、党の最年少議員に。ワイドショーのスタジオからのインタビューになると雄弁になり、「昨日お父さん、お母さんと会って、『お前を品よく育てた覚えはない。お前らしくやって、ダメならいいじゃないか』と励まされました」と顔をほころばせた。

「報道ステーション」で流れたインタビューでは「父と母が上京して励ましてくれた。『お父さんとお母さんはありがたいものだ』と感激した」(←うろ覚えです)という言い方で、自分の気持の述懐として「お父さんお母さん」を使っていた。
「話の流れとして変じゃないし、そんなに責められるほどひどくないだろ」と少し同情してたのに、ワイドショーだと素で「お父さんお母さん」を使ってたのか。26歳にもなってそれは幼すぎだろタイゾーくん。

しかしながら、タイゾーくんのなりふり構わぬ馬鹿全開っぷりはいっそすがすがしささえ感じられる。変に自分を飾ろうとしないのがかわいらしい。とてつもない幸運とともに、「愛される馬鹿」という人徳の持ち主かもしれない。

「頭は良さそうだけど陰気で可愛気がない(←私の偏見である)」前原氏(民主党代表)はタイゾーくんを見てどう思ったのだろうか。もし全否定でタイゾーくんと自民党を馬鹿にするだけだと、前原民主党の未来は「お利口さんによるお利口さんのめの政党」の域を脱することができず伸び悩むことになりそうだ。逆に「馬鹿を輝かせるタイゾーと馬鹿をうまく利用する自民党おそるべし」と考えるならば一皮むけて真の国民政党を目指すこともできるだろう。

タイゾーくんと前原民主党の未来のどちらが明るいか、それは神の味噌汁である。

河村たかし、注目度低すぎ

2005年09月18日 | 政治・外交
ふと思いついてGoogleで「河村たかし」を検索してみた。
“河村たかし の検索結果 約 42,700 件中 1 - 50 件目 (0.10 秒)”

本人のウェブサイトがトップにあり、その次は民主党、さらにその次ははてなダイアリーという並び順だ。
ごく妥当な順番であるが、なんと、16番目に「玄倉川の岸辺:河村たかし待望論」が出ているではないか。
「『玄倉川の岸辺』も有名になったものだ」という喜びは感じずむしろ情けない。河村たかし、ネットでの注目度低すぎ。
私のところのような無名ブログの記事がGoogle検索の1ページ目に出てくるなんて、他の単語ではまずありえない。ちなみに、民主党代表選のライバル(河村氏は立候補できなかったけど)である菅直人氏の検索結果は約 260,000 件、前原誠司氏は約 96,700 件だった。検索数で菅氏にはるかに及ばず、前原氏にもダブルスコアで水をあけられている。
「総理をねらう男 気さくな56才」河村たかしよ、でっかい夢を実現したければこれからバリバリ仕事をして世間から大いに注目される存在になってくれ。頼みますよ本当に。

(追記)
351 名前:無党派さん[] 投稿日:2005/09/18(日) 17:59:01 ID:LtfXepb3
>>327
もともと河村はタックルに呼ばれて出たわけじゃないからね。
収録現場にいきなり押しかけて

「面白い番組やっとるらしいがね」「わしも出してちょー」
と言って飛び入り参加したんだよ。
それ以来、ときどき呼んでもらえるようになった。
そんなわけだから、タックルのなかでも浮いてるとは思う。
ちなみに俺は、マスコミの人間からこの話を聞いたんだが
そのときから河村に注目するようになった。


↑は2ちゃんねるの書き込みより。
河村たかしの磊落さはあつかましさと紙一重である(笑)
民主党代表選にも飛び入り参加させたかった…

「女王の教室」の奇跡

2005年09月18日 | テレビ鑑賞記
いろいろと物議をかもしたドラマ女王の教室が最終回を迎えた。

私はこのドラマをほとんど見ていないのでまとまった感想は書けないが、最終回の半分(阿久津先生の出演シーン)だけを見て「23分間の奇跡」という本を思い出してしまった。
教育はすごい力を持っているが、使い方によっては恐ろしい結果も生み出す。
もし「女王の教室」の前半を見て「阿久津先生けしからん、許せない!」と憤った視聴者が最終回のあと「阿久津先生は最高だ!」と180度変わったとしたら、それもなんだかなあ、ちょっと善良すぎやしないか?と思うのである。

河村たかし、立候補ならず

2005年09月18日 | 政治・外交
新しい民主党の代表として前原誠司氏が選ばれたそうである。おめでとうございます。
岡田さんより若くてハンサム。話しぶりも理路整然としていて頭脳明晰さを疑う余地もない。
民主党の創業者であり国民的人気の高い(?)菅直人氏を選挙で破ったのだから、党内の期待はさぞや高いのだろう。今後のご活躍と民主党の党勢回復をお祈り申し上げます。

…と、社交辞令はこれくらいにして。
空気の読めない民主党がまたも面白みのない人を選んだものだなあ。
前代表の岡田氏と似たタイプの優等生で、私には人間的魅力が感じられない。
民主党の議員と支持者はああいうインテリ/エリートがお好きなのかもしれないが、国民的人気を集められるとは思えない。やはりここは汗の臭いのする河村たかしのほうが(しつこい)。

その河村氏であるが、最後まで諦めずに推薦人集めに奔走した。

asahi.com: 推薦人2名足りず 河村氏、民主代表選出馬を断念
「チャンスをください」。総選挙惨敗の責任を取って辞任した民主党の岡田代表の後任を決める党代表選。愛知1区の河村たかし衆院議員(56)は、届け出締め切りの17日午前10時ぎりぎりまで、立候補に必要な国会議員の推薦人集めを続けた。しかし、必要な20人にあと2人足りず、今回も立候補を断念した。

 立候補の届け出は午前9時、東京都港区のホテルで始まった。河村氏の秘書が18人の国会議員の名前を書いた書類を用意してホテルに待機。残る2人が決まれば、電話を受け、提出する手はずだったという。最後の5分は受付台の前で待った。

 河村氏は、「総理をねらう男」がキャッチフレーズ。00年8月、02年9月の代表選でも立候補に意欲を示したが、「推薦人20人」の壁に阻まれてきた。02年に1日6000円の手当など国会の「委員長特権」を返上。いち早く議員年金廃止を訴えた。テレビのバラエティー番組にも、ざっくばらんな名古屋弁で出演。茶の間では人気がある。

 今回、河村氏は「小泉さんの上をいく改革をしたい。小泉さんは『改革の本丸は郵政だ』と言うが、私は『本丸は国会議員だ』と言いたい」と訴えた。東京・永田町の議員会館の同僚議員の部屋を回ったり、議員宿舎から電話をかけたりして推薦人確保に奔走。小沢一郎副代表を囲む勉強会「一新会」の一部議員が支援に回ったが、届かなかった。

 河村氏は「これまでの挑戦で一番集まった。危機感の表れだと思う。本当に残念だ。もう少し時間があれば、いけた。20人の参入障壁はボス政治の象徴。党再生は、身近な党改革から始めなければいけない」と話した。


あと2人。
あと2人しゃれっ気と勇気を持ち河村氏を応援してくれる議員がいれば、「民主党にも河村たかしのような面白い奴がいる」ことを広くアピールできて党のイメージアップになったものを。
もっとも、結果を見れば前原氏と菅氏の得票差がわずかに2票、とても河村氏の割り込む隙のない熾烈な代表選だったわけであり、ここは党と議員を責めるよりも河村氏の人望のなさを嘆くべきなのだろう。
河村氏が今後本当に総理をねらうつもりがあるのなら、今回の苦い経験を糧にしてさらに一回り大きな政治家に成長していただきたい。
河村たかしの「顔」と「夢」の大きさに釣り合うくらい、というのは無理としても半分くらい大きな器量を持てば、代表の座は向こうから転がり込んでくるはずだ。がんばれ河村たかし。

というわけで、私は河村たかしは引き続き応援しても民主党を応援したい気持は(今のところ)ない。
こんな私をギャフンと言わせる(←死語)活躍ぶりを前原氏が見せてくれるのかどうか。
どうかな、うーん、なんか無理そうな気がする。気がするだけだが。

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河村たかしを出せ!

2005年09月17日 | 政治・外交
次期民主党代表に名乗りを上げた菅直人氏と前原誠司氏が報道ステーションに出演し党再建の抱負を語っていた。

つまらん、お前らの話はつまらん!
河村たかしを出せ!!!

…とがっかりして「ドラゴン桜」を見ていたら、河村氏もテレビ電話でちょっとだけ出演。二画面にしておいてよかった。
河村たかしが出ると画面の空気が変わる。いかにも「市民運動家あがり」の菅氏、「京都大-松下政経塾のエリート」前原氏とはまったく違う、河村たかしの庶民性とバイタリティー(と哀愁)あふれる名古屋弁トークは異彩を放ちまくっていた。いいぞいいぞ。
本当かどうかは知らないが、立候補に必要な20人にあと一歩の15人の推薦人を集めたそうである。報道ステーションの視聴者が河村たかしに感銘を受けて(あるいは単にウケて)地元の民主党議員に「河村たかしを推薦してちょーよ(なぜか名古屋弁)」と圧力をかければもしかしてなんとかなるかも。無理かな。無理だろうな。
木走さんも書いておられるように民主党には遊び心を解する人が少なすぎる。
無責任に一言で言わせて貰えば、民主党にはアソビ心がないのですよ。

 教科書のような小難しいマニフェストを振りかざして、選挙民を怒鳴りつけるような物言いで「このままでは日本がアブナインダ! もうマニアワナクナルンダ!!!」って、怒った教師のように説教されては、国民はたまらないのであります。


 そんな暗いおっかなくてつまらない政党に今後4年も政権党としてつき合うのはしんどいなあと、多くの国民が感じたのも無理はないことでしょう。

 「選挙はアソビじゃないんだ」

 それはそうでしょう。

 しかし、車のハンドルだってアソビ部分があるから安全運転できるわけでしょう。

 今回の選挙結果で、民主党が学ばなければならない最大のポイントは、もっと国民のハートをつかむことのできる、アソビ的要素を取り入れないとダメなのだ、ということではないでしょうか?



まったく木走さんの言うとおりだ。

民主党を救えるのはやっぱり「河村たかし」しかいない!(←それでいいのか民主党)
がんばれ河村たかし、民主党に笑顔と元気を!!

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河村たかし待望論

2005年09月14日 | 政治・外交
岡田氏の辞意表明後、民主党の代表選びが難航しているらしい。
この人をこそ、という決定的な候補がおらず、前代表のお遍路さんとか悪役面の豪腕さんとかの名前が取りざたされている。「えーい、お前らまだわからんのか!」と一喝したくなる。そんな見飽きた顔を代表に据えたところで、いったい誰が民主党の再生を信じられようか。視聴率低迷で番組が打ち切られた後で再放送を流してもヒットするはずがない。本当に民主党のエライ人たちのセンスは古臭くてズレていてどうしようもない。

私が窮地にある民主党の代表として適役だと思うのは「総理をねらう男 気さくな56才」河村たかし氏である。
河村氏のキャラクターは一言でいえば岡田氏の正反対。

「イオングループ御曹司、通産省エリート官僚」の岡田氏に対し、
「家業に従事。中小企業の辛酸を体験。政治家の息子でも、官僚の出身でもない本当の手づくり議員」(河村氏のWEBページより)である河村氏。

ひたすら真面目で堅物、政策マシーンとあだ名された岡田氏に対し、
テレビタックルの常連であり、色物政治家、いじられ役として笑いを誘う河村氏。

総理の座を狙いにいき、一敗地に塗れたことでかえって男を上げた岡田氏。
総理の座を狙うと公言しているのに、党内で誰からも相手にしてもらえない河村氏。

実に対照的な二人である。

黒澤明「七人の侍」において、千秋実の演じる平八が剣技は冴えないものの仲間に加えられたのは「この男と話していると気がひらける。苦しいときには重宝だと思うが・・・」という理由であった。まさに河村氏の陽気なキャラクターは「苦しいときには重宝」のはずだ。
もっとも、映画において平八はいちばん苦しい最後の決戦のときすでに討ち死にしていたのだが(苦笑)。

ネタ的な部分は別としても、河村氏なら松岡美樹さんが書いておられる小泉自民の勝因「かくて人々の脳には『小泉純一郎』+『改革』という非常にシンプルで、しかも強烈な組み合わせがしっかりと印象づけられた」をある程度再現できそうである。河村氏の場合は「河村たかし+議員年金廃止」であっていささかショボイのが難点といえよう。

見たいなあ、河村たかし民主党代表。
本人は代表になる気まんまんなのに、テレビや新聞などでは無視されるかその他大勢あつかいされていてお気の毒である。
がんばれ河村たかし、民主党に笑顔と元気を与えてくれ。

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他山の石

2005年09月13日 | 政治・外交
今回の選挙では何人かの候補者が愚かで見苦しい姿をさらけ出してくれた。
他山の石とするべく、そのうちのいくつかを挙げる。

■ 平沼氏「除名撤回を」/衆院選
【岡山3区】郵政民営化に反対し、無所属で立候補した平沼赳夫氏(66)は早々に当選確実となり「私は筋を通してきた政治家。そのことを評価していただいたと思う」と勝因を分析した。そして自民党本部が「刺客」を送り込んできても、平沼氏支持を貫いた地元選出の県議らに深々と頭を下げた。党本部の除名方針については「自民党に尽くしてきた。総合的に判断すべきだと思う」と方針撤回に期待をにじませた。


■ 長谷川憲正氏、新党日本→国民新党…再び入党
新党日本の長谷川憲正参院議員は12日午前、国民新党に入党する考えを同党の綿貫代表に伝えた。既に新党日本の田中代表に離党届を提出している。

 長谷川氏は国民新党の結党時のメンバーだったが、衆院選で新党日本の政党要件を満たすため、同党に移籍していた。


■ 小林興起氏の秘書2人逮捕 他人装い投票の疑い
衆院選・東京10区で他人になりすまして投票したとして、警視庁は12日までに、東京都府中市の芝本耕志(26)と、豊島区の豊嶋晃弘(26)の2容疑者を公職選挙法違反(詐偽投票)の疑いで逮捕した。新党日本の前職小林興起氏(61)=落選=の事務所によると、芝本容疑者は約2年前から、豊嶋容疑者は約1年半前から、小林氏の私設秘書。2人とも容疑を認め、豊嶋容疑者は「小林先生を当選させるためにやった」と供述しているという。

 警視庁は同日午前、練馬区にある小林氏の後援会事務所などの家宅捜索を始めた。

 捜査2課などの調べでは、2人は共謀して11日午後4時55分ごろ、豊島区池袋4丁目の投票所で、同区の男性(52)の投票所入場券を使って東京10区と比例区に投票した疑い。

 男性は任意の調べに、「芝本、豊嶋両容疑者とは別の人に頼まれて入場券を渡した」と供述。入場券はその後、豊嶋容疑者から芝本容疑者にわたり、芝本容疑者が投票した。投票所にいた豊島区の職員が入場券を再チェックしたところ、年齢が違いすぎることに気づいて発覚した。




もうね、お前らアホかと馬鹿かと。
こういうニュースを聞かされるほうが恥ずかしい。誰かどうにかしてくれ。

期待の重さ

2005年09月13日 | 政治・外交
選挙から一夜明けて行われた小泉総理の記者会見、ほとんど笑顔を見せず淡々と語り続ける姿が印象的だった。
古い話だが、86年の「死んだふり解散」(←どうでもいいがひどいネーミングだ)で自民党が300議席を獲得したとき、ときの中曽根総理が得意満面だったことを思い出す。私は中曽根氏がキライなので偏見込みで言わせてもらうが、「いい気になりやがってこの俗物が」と思ったものだった。

思いもよらない空前の大勝利に小泉さんも自民党執行部の人たちも浮かれた様子を見せていないのは結構なことである。多くの有権者からの期待を受けて、うかつな真似をすれば、いやベストを尽くしても有権者の期待を満たせなければたちまち失望を与え憎まれることになりかねない。もし小泉総理が運命を思いのままに動かせるとしたら「自民党300議席と民主党110議席」よりも「自民党250議席と是々非々で話のできる民主党160議席」を望んだような気がする。かえってそのほうが小泉自身の思うままに動きやすかっただろう。改革への期待を一身に負うことになった小泉が頑なに「自分の任期は来年9月まで」と繰り返すのも無理はない。これは「本人にやる気がない」というよりも「過大な期待はすぐに不満に変わる」という人間心理を見据えたリアリズムだ。
小泉さんはときに「人蕩しの名人」とも呼ばれるが、人間を信頼しつつその限界を見失わない冷徹さが彼の凄みを生んでいるのだろう。
(*一部加筆しました)

参考にさせていただいた記事
■ Mの裏日記:選挙結果「日本的民主主義の終焉」
■ きょうのわたくし:After The Thrill Is Gone  選挙は終わったさ。