嵐を呼ぶ男・タイゾーくん(杉村太蔵議員)がまた面白いことをやらかしてくれた。
杉村太蔵議員:党本部で会見 神妙な態度の受け答えに驚く MSN-Mainichi INTERACTIVE
● 新人議員にして単独記者会見を敢行
● ワイドショーのレポーターを含めて100人以上の報道陣を集める
● 連休中に読んだ本の数を尋ねられ、しばし黙考したあと「一冊」と答える見事なボケぶり
● 「かわいそうですね」と聞かれて「全然かわいそうではありません」と自らを斬る潔さ
さすがにタイゾーくんは強運に負けない大物である。
器の大きさに知性や能力が追いつかずスッカラカンなのはご愛嬌だが、厳しい先輩議員たちに揉まれれば、半年後、いや一年後にはそれなりの人物になるだろう(本当か?)。いや、国民の負託を受けて国会議員となり、高給を食み名誉と特権を与えられるのだから、ぜひともそうなってもらわなければ困る。
タイゾーくん人気を見て思い出したのは、数年前に大ヒットしたテレビ企画「未来日記」である。
若い男女の出演者が番組から与えられたシナリオ通りに恋愛ごっこをする。「ごっこ」のはずがいつのまにか素人(とされる)出演者たちの気持を動かし、熱い恋心となり、やがて感動的なクライマックスを迎える、というものであった…らしい。「らしい」と書いたのは、私はこの手の恋愛バラエティが苦手で一回もまともに見たことがないからである。もし間違っていたらごめんなさい。
タイゾーくんを喜んで取り上げるワイドショーやその視聴者たちは、「ど素人の政治家ごっこ」にしか見えない杉村太蔵議員が、かつての「未来日記」の出演者のように本気の姿を見せて熱い政治的カタルシスに導いてくれることを期待しているのだろう。
もちろん「馬鹿が馬鹿なことをやって転落する」のを期待する意地の悪い視聴者もいるだろうが、そういう人たちはむしろ少数派ではないかと思う。少なくとも会見場でタイゾーくんの面白発言を聞いていた記者たちの笑い声に悪意は感じられなかった。
タイゾーくんの未来日記を誰が書くのか、世耕弘成・党広報本部長代理なのか武部幹事長なのか。それが誰であれ、タイゾーくんの面白いキャラクターを殺さないように願いたい。小泉総理が「彼は彼なりにおもしろい特性を持っているじゃない。若いんだから、ある程度、規格外れの意見を発言をするのもいいんですよ。もっと温かい目で見ていただきたいですねえ」と語っていたから大丈夫だろうと思うが。
タイゾーくんが誰かの書いた「まともな政治家」のシナリオをちゃんと演じられるようになり、やがて自分自身で国のために粉骨砕身する政治家・杉村太蔵を作り出してくれることを期待する。
杉村太蔵議員:党本部で会見 神妙な態度の受け答えに驚く MSN-Mainichi INTERACTIVE
「料亭に早く行ってみたい」に始まる数々の“放言”で物議をかもした自民党の新人衆院議員、杉村太蔵氏(26)が27日、「反省の気持ちを示すため」党本部で記者会見した。「国会議員としての自覚が足りないまま幼稚で無責任な発言を繰り返し、心からおわび申し上げます」と神妙な態度で受け答えして、集まったワイドショーのレポーターらを驚かせた。
新入社員のような濃紺のスーツ姿で、世耕弘成・党広報本部長代理に付き添われて姿を見せた杉村氏は「品位のある言動を心がけ、政策を死ぬ気で勉強します」と充血した目を時おり用意した紙に走らせた。借りてきた猫のような態度に「ありのままの姿でない」と厳しい質問が飛んだ。しばらく絶句した杉村氏は「私は幅広い人間です」
連休中に本を読み、自分を見つめ直したという杉村氏。しかし、読んだ本は「1冊」で、書名は「プライベートなこと」と明かさなかった。「しかられた生徒のようでかわいそうですね」と質問されると、「全然かわいそうではありません」ときっぱり。
記者会見は約35分。レポーターやカメラマンら100人以上がごった返す横を通りかかった河野太郎衆院議員は思わず苦笑した。「党三役が出てきても、こんなに報道陣は集まらないな」
● 新人議員にして単独記者会見を敢行
● ワイドショーのレポーターを含めて100人以上の報道陣を集める
● 連休中に読んだ本の数を尋ねられ、しばし黙考したあと「一冊」と答える見事なボケぶり
● 「かわいそうですね」と聞かれて「全然かわいそうではありません」と自らを斬る潔さ
さすがにタイゾーくんは強運に負けない大物である。
器の大きさに知性や能力が追いつかずスッカラカンなのはご愛嬌だが、厳しい先輩議員たちに揉まれれば、半年後、いや一年後にはそれなりの人物になるだろう(本当か?)。いや、国民の負託を受けて国会議員となり、高給を食み名誉と特権を与えられるのだから、ぜひともそうなってもらわなければ困る。
タイゾーくん人気を見て思い出したのは、数年前に大ヒットしたテレビ企画「未来日記」である。
若い男女の出演者が番組から与えられたシナリオ通りに恋愛ごっこをする。「ごっこ」のはずがいつのまにか素人(とされる)出演者たちの気持を動かし、熱い恋心となり、やがて感動的なクライマックスを迎える、というものであった…らしい。「らしい」と書いたのは、私はこの手の恋愛バラエティが苦手で一回もまともに見たことがないからである。もし間違っていたらごめんなさい。
タイゾーくんを喜んで取り上げるワイドショーやその視聴者たちは、「ど素人の政治家ごっこ」にしか見えない杉村太蔵議員が、かつての「未来日記」の出演者のように本気の姿を見せて熱い政治的カタルシスに導いてくれることを期待しているのだろう。
もちろん「馬鹿が馬鹿なことをやって転落する」のを期待する意地の悪い視聴者もいるだろうが、そういう人たちはむしろ少数派ではないかと思う。少なくとも会見場でタイゾーくんの面白発言を聞いていた記者たちの笑い声に悪意は感じられなかった。
タイゾーくんの未来日記を誰が書くのか、世耕弘成・党広報本部長代理なのか武部幹事長なのか。それが誰であれ、タイゾーくんの面白いキャラクターを殺さないように願いたい。小泉総理が「彼は彼なりにおもしろい特性を持っているじゃない。若いんだから、ある程度、規格外れの意見を発言をするのもいいんですよ。もっと温かい目で見ていただきたいですねえ」と語っていたから大丈夫だろうと思うが。
タイゾーくんが誰かの書いた「まともな政治家」のシナリオをちゃんと演じられるようになり、やがて自分自身で国のために粉骨砕身する政治家・杉村太蔵を作り出してくれることを期待する。