中国や韓国が小泉総理の靖国参拝に抗議してくることについて「内政干渉」という人たちがいる。
そうだそうだ!と思いもするが何か違うような気もする。
そもそも小泉総理の靖国参拝は「内政」の問題なのか?という疑問がある。
中曽根総理のように公式参拝するのであれば政治の問題として扱われて当然だが、小泉総理は個人としての参拝を明言しており政治問題化しているのはむしろ参拝に反対する陣営だ。参拝に賛成、あるいは容認する側の人々が「内政干渉」という言葉を使うのはかえって反対派の術中に嵌るものになる。
内政干渉でなければ何なのか、といえばそれは「自由と人権の問題」だろう。
世界人権宣言第18条に
と書かれている。世界人権宣言が絶対の規範であると主張するつもりはないが、この条項は私には納得のいくものでありまた多くの人もそうお思いになるだろうと期待する。さて、世界人権宣言第18条を読み、そのあとで「靖国問題」を考えるとき、
「小泉純一郎の個人的な宗教行為を政治や経済の都合によってやめさせようとする」
ことが適切だと思えるだろうか。私には無理だ。
以前のエントリでも書いたが、どうしても小泉総理の靖国参拝が国益を損なう、あるいは憲法の政教分離規定違反で許せないとお考えの人たちは、「参拝をやめさせようとする」よりも「総理の地位を奪う」ことを主張してほしい。宗教の自由は譲れない人権だが、総理の地位は特権であり不都合があれば奪われても当然だ。個人の信条や宗教を他人が自らの都合によって曲げようとするのは不遜であり人権侵害につながる。私のような「自称」リベラルではなく世間一般でリベラルと認められている人たちが小泉純一郎の人権(宗教の自由)を気にしてなさそうなのは理解に苦しむ。彼らはもしかして「権力者は悪人であり、悪人に人権は認められない」と思っているのだろうか?いや、まさかそんなことはあるまい。
(追記)
「小泉は総理に就任する前は靖国参拝したことがない」という説がマスコミやネットで流れているようだが、私はそれを信じない。
共同通信は
共同の記事が間違っている可能性もあるが、私は小泉総理のこれまでの靖国参拝に対する姿勢を見れば充分信頼できると思う。(あいにくこの記事以外のよいソースが見つけられない。検索下手ですみません)
小泉純一郎が毎年靖国に参拝している理由は、なによりもまず彼自身の信念と宗教観によるものであり、「遺族会の票目当て」とか「中国・韓国の歴史認識カードの無効化」といった理由があるにしてもそれは副次的なものだと思う。
(追記その2)
すこしふしぎ:死んだらみんな神様仏様なのよ党宣言
今のところ実現は不可能でしょうが、面白いアイデアです。
靖国参拝問題を「思想・信条の自由」からお考えになっておられるuumin3さんの記事
総理大臣の私的靖国参拝
を大いに参考にさせていただきました、ありがとうございます。
そうだそうだ!と思いもするが何か違うような気もする。
そもそも小泉総理の靖国参拝は「内政」の問題なのか?という疑問がある。
中曽根総理のように公式参拝するのであれば政治の問題として扱われて当然だが、小泉総理は個人としての参拝を明言しており政治問題化しているのはむしろ参拝に反対する陣営だ。参拝に賛成、あるいは容認する側の人々が「内政干渉」という言葉を使うのはかえって反対派の術中に嵌るものになる。
内政干渉でなければ何なのか、といえばそれは「自由と人権の問題」だろう。
世界人権宣言第18条に
すべて人は、思想、良心及び宗教の自由に対する権利を有する。この権利は、宗教又は信念を変更する自由並びに単独で又は他の者と共同して、公的に又は私的に、布教、行事、礼拝及び儀式によって宗教又は信念を表明する自由を含む。
と書かれている。世界人権宣言が絶対の規範であると主張するつもりはないが、この条項は私には納得のいくものでありまた多くの人もそうお思いになるだろうと期待する。さて、世界人権宣言第18条を読み、そのあとで「靖国問題」を考えるとき、
「小泉純一郎の個人的な宗教行為を政治や経済の都合によってやめさせようとする」
ことが適切だと思えるだろうか。私には無理だ。
以前のエントリでも書いたが、どうしても小泉総理の靖国参拝が国益を損なう、あるいは憲法の政教分離規定違反で許せないとお考えの人たちは、「参拝をやめさせようとする」よりも「総理の地位を奪う」ことを主張してほしい。宗教の自由は譲れない人権だが、総理の地位は特権であり不都合があれば奪われても当然だ。個人の信条や宗教を他人が自らの都合によって曲げようとするのは不遜であり人権侵害につながる。私のような「自称」リベラルではなく世間一般でリベラルと認められている人たちが小泉純一郎の人権(宗教の自由)を気にしてなさそうなのは理解に苦しむ。彼らはもしかして「権力者は悪人であり、悪人に人権は認められない」と思っているのだろうか?いや、まさかそんなことはあるまい。
(追記)
「小泉は総理に就任する前は靖国参拝したことがない」という説がマスコミやネットで流れているようだが、私はそれを信じない。
共同通信は
首相は初当選以来ほぼ毎年、終戦記念日に靖国神社に参拝してきた。自民党総裁選以来の「参拝公約」は首相の自然な思いの表れだった。と書いている。
共同の記事が間違っている可能性もあるが、私は小泉総理のこれまでの靖国参拝に対する姿勢を見れば充分信頼できると思う。(あいにくこの記事以外のよいソースが見つけられない。検索下手ですみません)
小泉純一郎が毎年靖国に参拝している理由は、なによりもまず彼自身の信念と宗教観によるものであり、「遺族会の票目当て」とか「中国・韓国の歴史認識カードの無効化」といった理由があるにしてもそれは副次的なものだと思う。
(追記その2)
すこしふしぎ:死んだらみんな神様仏様なのよ党宣言
今のところ実現は不可能でしょうが、面白いアイデアです。
靖国参拝問題を「思想・信条の自由」からお考えになっておられるuumin3さんの記事
総理大臣の私的靖国参拝
を大いに参考にさせていただきました、ありがとうございます。