大島に割烹着付けていられる日

2025年01月29日 | お片付け

団塊世代の人たちより上は嫁入り支度に着物を誂えてもらっていたのではなかろうか。
どの年代までがそうであったかは定かでない。

ここにきて、この「お宝」が困るのね。
断捨離をしてきても、なかなかはかどらないのは和服。
木綿やウールや紬は、自分のものにリフォーム。
絹物も赤い着物は袋物などを作って減らしてきた。
まだ2竿ぶんびっしり。

10年前、一竿分は姪に投げた・・・・・・娘のタンスが中身とも帰ってきたから。
娘の物は孫娘に残さなければならないから、この時自分の洋服もかなり減らした。気が立っていたから思いきれたのだろう。

減らしても義母の訪問着も、実家の母の訪問着も、娘の義母の訪問着までが集まってきている。

先日プロ友さんの着物の買取のことを書いていらした。
1枚100円、それも汚れていないもの。大島が500円だったという。

いやあー、聞いてはいたけど衝撃だわ。

この週末のお出かけ、簡単に洋服と思っていたけれど、100円になる前にそれでも袖を通そうかと重い腰を上げました。

クリーム地の小紋、袖を通したのはいつだったかしらと広げながら思い出しました。
30代になっていただろうな。
お茶室を建てられたお客様が、お披露目の茶会に招待してくださったのだ。
材木を使っていただいたから。
招待された社長が、都合がつかなかったのか、お茶席に恐れをなしたか覚えていない。
お祝いを届けに行った私に、お客様は「あなたが代わりに」と。
えっー、お断りできません、中学の時の英語の先生ですもの。

慌てて帰って着物着てお伺いしました。
そして初めてお正客つとめさせていただきました。
棟梁はじめ誰もお茶とは無縁だったから・・・・・。

娘時代お稽古していたお茶。
これだけは結婚しても続けさせてもらいたいと、父が結婚の際にお願いしてくれたのだけど、出産で休んだら復帰できませんでした。
2回、お稽古を始めたいと願いましたが、義母の許可が下りませんでした。
仕事は別にして、趣味は嫁の領分だからね・・・・・泣いたわね(笑)

もう許しを得ることもあるまいと思った頃には、私も冷めてしまって。
50過ぎての再開は、お道具とおべべの世界に突入が想像できたから。

なんでこんなに着物を作ってもらったかと言えば、お茶を続けるためだったんだわね。

その小紋、なんとか今でも着られる色柄だったけど、昔の仕立てで、袖口から腕が出てしまうのです。
もう娘の着物以外は孫娘の体格には合わないという現実に直面しています。

だから最近は着た物は、タンスに戻さず解いているのです。
今回はこれを着たと思って解きます・・・・・・なんにするかはこれから。

そして500円コースの大島にしました。
3枚の内、2枚は躾が付いたまま。
あ~あ~。
この大島を家庭着にしていられる方にお会いしたことあったけど、私もそうしょうかな。
う~ん、これで草取りできないよね(笑)
大島に白い割烹着付けていられる日が来るだろうか(笑)
お読みいただきありがとうございました。

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コメント (8)
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