PCにスマートフォン カメラ Cafe アロマ 旅行…
デジタル世界のカオスなキャラバン
ソフィアモバイルブース
nani
突如としてW-SIM対応のWindowsCE機「nani」を発表したソフィアモバイル。その性能はいかにということで、さっそく「nani」を触ってきました。
感想は……び、微妙……。
まず筐体がかなりチープなのです。プレスリリースを見た限りではよさげなデザインに見えたのですが、実物はプラスチックまんまの見た目で、所有欲をそそられませんでした。
それからインターフェイスがダメ。Windows MobileではなくWindows CE 5.0搭載なのでどうも使いづらいのです。見た目としてはSigmarion3のUIにそっくりです。ただこのUIはハードキーがあってこそだと思うんですよね。タッチパネルだけで使うにはちょっと使いにくいですよ。
さらにWindows Mobileではないので、CPUやメモリの縛りがありません。その結果CPUはWM標準のARMではなく、MIPSとなっており、メモリもRAMとFlashROMの分業になっていません。CPUがMIPSだとなにが悪いって、現在WMで使っているARM用のプログラムが動かないんですよ。メモリも全部RAMなら、電池が干上がったらデータが飛んでしまいます。WMではなくCEを積んだのは価格を抑えるためでしょうが、安くしすぎて色々問題があるような……
OSはWindows CE 5.0。Windows Mobileではない。
CPUもMIPSの文字が見られる。
Sig3を使っていた人なら思わず、
「懐かしい!」と叫んでしまいそうなメモリプロパティ。
正直なところ、個人でエンターテイメントに使うのだったら他のWindows Mobileを使った方がいいかと思います。内蔵ワンセグならEM ONEがありますし、無線LAN対応ならW-ZERO3、Ad[es]、X01HT、X02HTなど選択肢はたくさんありますから。
ただ、法人で使うならなかなか面白いと思います。パンフレットには、店舗内のサーバーから無線LANで映像データを送り、電子POPとして使ったり、FeliCaと連動させたりと、なかなか面白いビジネスモデルが挙げられています。
というわけでnaniは、個人で使うWinows CE機としては「ナニこれっ……」って端末ですが、企業で使うなら考え方次第でいろいろできそうな端末という感じでした。けど企業向けなら「ワンセグいらなくね?」「RAMでデータ飛んじゃうのはダメじゃね?」とも思えるので、今後いったいどのように展開していくのかが気になります……
なんかいろんな部分が明らかになるにつれ『惜しい』機種だということがわかってきましたね・・・
ちょっと変えればHITしそうな要素が多々あるだけに残念です。
ということでレポ有難う御座いましたm(__)m