2025年2月9日(日)

BBC News

2025年2月3日

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2日、ロシアがウクライナ占領下のロシア領土にある寄宿学校を爆撃し、避難準備をしていた民間人が犠牲になったと述べた。

ウクライナ軍によると、ロシア南西部クルスク州の町スジャで4人が死亡し、数十人が負傷した。負傷者の多くは高齢者だという。この地域は5カ月間、ウクライナの支配下にある。

建物からは80人以上が救出されたと報告されている。

BBCは、ロシアが誘導爆弾を使って故意に攻撃したというウクライナの主張を検証・確認できていない。ロシアはこの爆撃についてウクライナを非難している。

ゼレンスキー大統領はソーシャルメディアで、この事件によってロシアが「文明のない国家」であることが露呈したと述べた。

「これがロシアの戦争のやり方だ。ロシア領土のクルスク州のスジャで、避難準備をしていた民間人がいる寄宿学校(を攻撃した)」

「ロシアの航空爆弾。数十人の民間人がいたにもかかわらず、ロシアは建物を破壊した」

ウクライナ軍の参謀本部はメッセージアプリ「テレグラム」に、この攻撃で4人が死亡し、84人の民間人が救出されたと投稿。「攻撃は意図的に行われた」と付け加えた。

一方、ロシア国防省は、2日の攻撃はウクライナによって行われたものであり、標的を絞ったミサイル攻撃だと述べた。

ウクライナは昨年8月、ロシアのクルスク州に電撃的に進攻し、ロシアの国境警備隊を驚かせた。

ウクライナ政府は当時、占領した領土を保持する意図はなく、将来の和平交渉の切り札として使用するだけだと明言していた。

ゼレンスキー大統領は、2日の攻撃について、「数十年前にロシアがチェチェン共和国に対して行った戦争のやり方に似ている。ロシアはシリア人も同じ方法で殺した。ロシアの爆弾は、ウクライナの家も同じように破壊する」と述べた。

(英語記事 Four dead in Russian strike on Kursk school, Ukraine says

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/cgmyly1gemeo


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