カプア一家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 01:07 UTC 版)
「英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物」の記事における「カプア一家」の解説
元は帝国の貴族で、近郊都市リーヴスを治めていたが、長兄ドルンが悪徳商人にだまされて領地と財産を失う。その後わずかに残った家臣とともに、飛行艇「山猫号」を使った空賊団《カプア一家》(カプア空賊団)を結成する。「SC」の事件後は恩赦を得て空賊稼業から足を洗って《カプア特急便》を立ち上げ、現在はボース市内にオフィスを置き、大陸を飛び回っている。 ジョゼット・カプア 登場作:「FC」B・「SC」P・「the 3rd」P・『暁』P・「閃III」・「閃IV」・『創』 声:庄司宇芽香 カプア三兄妹の末娘。一人称は「ボク」で、エステルからは「ボクっ子」などと呼ばれる。 来歴 「FC」 - 空賊団《カプア一家》の頭目兄妹の一人として登場。登場当初はロレントにて市長宅を訪れ、「ジョゼット・バール」という偽名とジェニス王立学園の生徒を名乗り、おしとやかに振る舞って油断させ、市長の部屋の金庫に入っていた七耀石を盗み出そうとするが、エステルたちに追いつかれて交戦の末に敗北し、その際に運良く訪れたキールに救われて撤退する。その後、兄ドルンの豹変により、ボース地方で定期飛行船リンデ号の強奪と乗客の拉致に関与するが、最終的にエステルらによって空賊団のほかの面々とともに逮捕され、王国軍に引き渡され収監される。その後、女王生誕祭の武術大会に兄たちと参加し、ロランス・ベルガー率いる情報部特務兵チームと互角に渡り合ったが、ロランスが動き始めた途端に戦局が傾き敗北した。しばらく後、リシャール率いる情報部が起こした事件に乗じて脱走に成功する。 「SC」 - 「FC」終盤で脱走後、エステルのもとを去ったヨシュアが空賊団に合流し、彼の働きもあって王国軍に没収されていた《山猫号》の奪還に成功する。その後はヨシュアの計画に付き合い、《紅の箱舟》グロリアス潜入をサポートする。終盤、《リベル=アーク》出現時にたまたま上空を飛行していた《山猫号》は《導力停止現象》に巻き込まれて《リベル=アーク》に墜落してしまい、エステルらと合流してからは彼らに協力する。 「SC」の後、アリシアII世から恩赦を受けた《カプア一家》は空賊稼業から足を洗い、《山猫号》を使った運送業である《カプア特急便》を兄たちと立ち上げ、会社の経理を担当するようになる。 「the 3rd」 - クロスベル自治州近くの上空にいた折に《影の国》事件に巻き込まれる。 「閃III」 - 《山猫号II》を任されており、兄たちからは離れて《カプア特急便》の支社長として部下たちと行動している。リーヴスやクエスト時に登場する。物語終盤、帝都動乱のとき、帝都の街で新旧VII組たちに助太刀をする。 「閃IV」 - 仕事関係の知り合いであるアリサの依頼で《山猫号II》を利用してVII組をクロスベルに送ったり、《黒の工房》で脱出を手伝ったりしている。荒事になりそうだったため、《山猫号II》用にジンゴから中古の連装機銃と砲台を購入している。パンタグリュエルで会談が行われた際は招待され、その後は《光まとう翼》に協力し、最終決戦ではエステルらリベール組を《塩の杭》のひとつに送り届ける。 プロフィール 年齢:16歳(「FC」・「SC」)→17歳(「the 3rd」)→20歳(「閃III」・「閃IV」) 出身:エレボニア帝国・近郊都市リーヴス 人物 勝ち気な性格で、特にエステルに対しては「ノーテンキ女」呼ばわりし、性格的にもウマが合わず、常に喧嘩腰になる。ただし女心に鈍感なヨシュアに対しては、エステルと共闘態勢を取る一面を見せたり、「the 3rd」では別れ際にいつもの如く張り合いつつも「楽しかったことだけは認めてあげる」などと発言していることから嫌ってはいないようである。 「SC」では兄ともどもヨシュアと行動をともにし、その過程で次第にヨシュアに惹かれていく。本来は仲間想いの心優しい性格の持ち主で、エステルたちと行動をともにするようになったときには多くの仲間たちから好意的に受け入れられるが、逆に同郷の軍人かつ厳格な人柄のミュラーとは相性が悪く、厳しい態度を取られて反発する様子を見せる。また、エステル以外にもケビンに対しては「エセ神父」と呼んでたり、ミュラーに対しては「軍人バカ」と呼んでいたりするなど口はあまり良くない。 「閃III」以降の変化 リベール国籍を取得し、《カプア特急便》の支社長を務めている。《カプア特急便》の事業拡大に合わせて《山猫号》とほぼ同型の飛行艇を同社が購入し、《山猫号II》と名付けられた同船をドルンとキールから任されている。 ゲーム上の性能 「SC」(終盤)、「the 3rd」ではプレイヤーキャラクターに昇格する。武器は導力銃で、オーブメントの属性は「地」。 キール・カプア 登場作:『空』・『暁』P 声:藤本たかひろ カプア三兄妹の次兄。23歳(「FC」・「SC」)。 頭の良さと冷静な性格から、作戦の立案を行い、暴走しがちなジョゼットをたしなめる役回りになることも多い。必要に応じて露悪的な態度を取ることもあるが、基本的に気の良い青年であり、(ワイスマンに操られた)ドルンが人質を皆殺しにすると言った際には妹とともに反抗するなど良心は持ち合わせている。「the 3rd」で《カプア特急便》が立ちあげられてからは副社長を務めている。 機械関係に強く、操縦のエキスパートでもあり、《山猫号》の操舵を担当している。戦闘では剣と手榴弾を扱う。 ドルン・カプア 登場作:『空』・『暁』P 声:銀河万丈(『空』ラジオドラマ・『空』OVA) カプア三兄妹の長兄で、空賊団《カプア一家》のリーダー、後に運送会社《カプア特急便》社長。30歳(「FC」・「SC」)。 大型導力砲を軽々と扱う怪力の持ち主で、人相も性格も豪快だが、かなりお人好しな人物であり、悪人とは程遠く、空賊時代も「殺しと暴行はご法度」とするほどで、それが災いしてあまり儲かっていなかった。 来歴 カプア家は帝国で男爵位を持つ貴族だったが、悪徳商人にだまされて領地と財産の大半を失う。飛行船好きだった父親の形見である飛行艇《山猫号》を借金のカタに差し押さえられる前に何とか持ち出し、弟と妹、わずかに残った家臣とともに空賊団を結成する。 「FC」 - ワイスマンに操られて定期便「リンデ号」を襲ったことで王国軍に逮捕され、《山猫号》は没収される。 「SC」 - ヨシュアの助力で《山猫号》の奪還に成功し、その後はヨシュアにしばらく協力する。物語終盤、《山猫号》が《リベル=アーク》に墜落した際、ジョゼット以外の団員とともに結社《身喰らう蛇》に拘束されてしまうが、エステルらによって救出される。 「SC」の事件後はアリシアII世から恩赦を得たことを契機に空賊稼業から足を洗って運送会社《カプア特急便》を立ち上げ、自分は社長となり、弟のキールを副社長として、大陸全土を飛び回る生活を続けている。 「the 3rd」 - 《影の国》によって守護者として再現され、キールや従業員たちとともに主人公たちの前に敵として立ちふさがる。 『暁』 - 持ち前の人の好さから流通する詐欺のカモリストに登録されていることが判明し、元ルバーチェ商会のマフィアたちによるノーザンブリア詐欺事件に巻き込まれかける。 「閃IV」 - 登場はしないが、キールとともに《山猫号》(山猫号I)でリベールと共和国方面で飛び回っていることが語られている。
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