exam
「exam」とは、試験・検査のことを意味する表現。
「exam」とは・「exam」の意味
「exam」は「試験」「検査・診察」という意味の英語表現である。品詞は名詞で、可算名詞として扱われることが一般的である。複数形は「exams」となる。名詞「examination」の省略形であり、「examination」に比べるとやや口語的な表現であり、指し示す意味の範囲も狭い。「exam」の発音・読み方
「exam」の発音は「igzǽm」であり、カタカナで表記すると「イグザム」となる。最初の「e」は短い「i」音となり、舌の位置は前で口は半開きで発音する。続く「ɡ」は無声の「ɡ」の音である。この音は、口を少し開けて喉から息を吹き出すことで作ることができる。「z」は「z」の音で、舌を上の歯茎に押し当てて発音するのがポイントである。「a」の発音は「æ」となるが、日本語の「ア」とは異なる発音であるため注意が必要である。口を広く開けて舌を低く下げ、やや「エ」を意識して発音するのがコツである。また、ここには強勢が置かれるので強い発音を意識する。最後の「m」は「m」の発音である。口を閉じて鼻から息を吐き出して発音する。「exam」の語源・由来
「exam」はラテン語の「examen」という言葉から派生している。この語は、原義で「量ること・測定すること」を意味し、しばしば秤の皿に物を乗せて量ることを表していた。ローマ帝国時代には、ローマ軍隊の選別や法廷の審判などの場面で、「測定や評価」という意味で使用される言葉となっていた。中世になると、ヨーロッパの大学の試験や教会での聖職者の叙任式など、教育や宗教的な場面でも使用されている。英語の「exam」は、19世紀になって現代の意味を持つようになった。この言葉は、イギリスの大学で使われるようになり、その後アメリカ合衆国でも広まった。今日では、試験や検査を意味する一般的な用語として、世界中で広く使用されている。「exam」の関連語一覧
「exam」の関連語には以下のようなものがある。「examiner」は「検査官」「調査官」という意味を持つ名詞で、ある対象物や事柄について検査や調査を行う人である。「examining」は「調査中の」「検査中の」という意味を持つ形容詞である。「examinant」は「受検者」という意味を持つ名詞で、試験や検査を受ける人を指す。「examinable」は「検査可能な」「調査可能な」という意味を持つ形容詞である。「examine(動詞形)」の意味
「examine」は「exam」の元となっている「examination」の動詞形である。「観察する」「分析する」「診察する」、また「検査する」「尋問する」など幅広い意味を持っている。
「exam」を含む様々な用語の解説
「exam」を含む用語には以下のようなものがある。「final exam」は「期末試験」という意味で、学期の終わりに行われる重要な試験である。「midterm exam」は「中間試験」という意味で、学期の途中に行われる試験である。「open book exam」は「オープンブック試験」という意味で、試験中にテキストブックやノートを使用することができる試験である。一般的には、単に知識を暗記するのではなく、情報を理解し応用する能力を評価するために行われる。「multiple choice test」は「選択式試験」という意味で、複数の選択肢の中から正しい答えを選ぶ試験である。「essay test」は「エッセイ試験」という意味で、論述式の試験である。一般的には、学生の文章力や論理的思考能力を測定するために利用される。「exam(ユーチューバー)」とは
「exam」は、福井県出身のユーチューバーである。YouTubeでゲーム実況を行い、「実況者」として人気を集めている。これまでに、「Dead by Daylight」や「APEX」「AmongUs」などのゲームを扱っている。
「exam」の使い方・例文
「exam」は以下の例文のように使用することができる。「In order to pass the exam, you will need to study consistently and put in the effort.」
(試験に合格するためには、一貫して勉強し、努力する必要がある)
「I always get nervous before I have to pass exams.」
(試験に合格しなければならないときはいつも緊張する)
「I have an important exam tomorrow and I need to study all night.」
(私は明日重要な試験があるので、夜通し勉強する必要がありる)
「The teacher handed out the exam papers and told us to begin.」
(先生は試験用紙を配り、始めるように言った)
「I passed my driving exam on the first try!」
(私は一発で運転免許の試験に合格した!)
「She was nervous before the exam, but she did really well.」
(彼女は試験前に緊張していたが、実際にはとてもよくやった)
「The exam was much harder than I expected.」
(試験は思ったよりもずっと難しかった)
EXAMシステム
EXAMシステム(エグザム・システム[注 1]、EXAM SYSTEM)は、『ガンダムシリーズ』に登場する架空のシステム。
セガサターン用ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』で初登場。人型機動兵器「モビルスーツ (MS)」 のブルーディスティニーシリーズおよびイフリート改に搭載された特殊な戦闘用のオペレーティングシステム (OS) とそれを実行するためのハードウェアを指す。
設定の経緯
ゲーム『THE BLUE DESTINY』のプロデューサーであった徳島雅彦の後年の対談によれば、当時は「某『新世紀』なキャラクター」(エヴァンゲリオン)の影響で「暴走」というワードが大流行していたが、当初にイメージしていたのは「暴走」よりもコントロール可能な「パワーアップ」であり、アニメ『蒼き流星SPTレイズナー』の "V-MAX" をガンダムシリーズでもやりたかったという[1]。
開発経緯
当初、ジオン公国軍のフラナガン機関にてニュータイプ (NT) を研究していたクルスト・モーゼス博士は、NTの驚異的な能力・戦闘力を何とかサポートシステム化し、ジオン戦力の底上げを図る研究をしていた。
その過程において、クルストは研究対象であるNTの能力を知れば知るほどに驚愕し、畏怖や恐怖を経てとある考えに取り付かれるようになる。NTが人類に代わる進化した存在であるのなら、進化に取り残されたオールドタイプ (OT) は、かつて現人類に滅ぼされた旧人類のようにNTに駆逐されるのではないかという強迫観念である[注 2]。
危機感に駆られたクルストは、やがて研究内容を変更し、OTでもNTを倒せるシステムの開発に着手する。そして、そのシステムはテスト中に発生した偶発的な事故でNTの少女「マリオン・ウェルチ」の精神波をコピーしたことによって完成する[2]が、この事故で彼女は意識不明となった。クルストは、完成したシステムに「NTを裁くための (examination) システム」として「EXAMシステム」と名付けた。
EXAMシステムはイフリート改に搭載され、テストパイロットであるニムバス・シュターゼンによる操縦のもと、驚異的な機動力や戦闘力を発揮した。しかし、イフリート改はEXAMシステムのすべてを発揮するには性能不足だったため、クルストはそのデータを手土産として地球連邦に亡命する。当時のクルストにとっての敵はすでにNTであり、それを倒すためならジオンも連邦も関係がなくなっていたのである。その後、地球連邦軍において陸戦型ガンダムをベースとして3機生産された試作機はブルーディスティニーとして完成を見るが、当のクルストがEXAMシステム回収の任を受けたニムバスによって殺害されたうえ、EXAM搭載機がすべて破壊されたことから再現は不可能となり、歴史の闇に消えていった。
なお、EXAMシステムの消滅と同時に、マリオンは意識を取り戻したという。また、ゲーム『ガンダムネットワークオペレーション』ではクルストの亡命を阻止して引き続きジオン公国で開発が続けられたという架空展開のもと、EXAMシステムを搭載したギャンもしくはゲルググが登場する。
システム概要
NTを打倒・駆逐するために作られたソフト・ハード一連の機器のことを指す。ハードウェアとしては、頭部搭載のサイコミュおよびEXAMコアユニット、胸部コックピット周辺搭載のアナライズコンバーター・コ・EXAMシステムおよびコントロールデバイスから構成される[3]。ソフトウェアとしては、フラナガン博士のサイコミュを受信用として理論転用し、そこへさらにNTパイロットから抽出した反応速度や先読みなどの特性データを組み合わせたOSである[3][注 3]。
能力的にNTに劣るOTに、対抗できる戦闘能力をシステム補助で付与させることを目的として開発されたOSの一種とされているが、システム稼働状態下ではほぼ完全な自律稼働が可能である。人間の脳波を電磁波として捉え、その中のいわゆる「殺気」を判別して敵パイロットの位置を特定する、攻撃の瞬間を察知して回避するなど、NTに近い戦闘動作を再現してみせるが、この基本概念を理解しない者にとっては、「搭載された機体に驚異的な性能を発揮させるOS」でしかない。また、フィードバックシステムは持たないが、感応波の受信用としてサイコミュ自体は頭部に搭載されており[3]、システムによる殲滅衝動やマリオンの幻影による救済祈願など、パイロットは様々な精神的影響を受ける。
システムが起動(暴走)するまで、およびシステムを制御してその機能を最大限に利用するためには、パイロットを必要とする。そのためにはパイロットとの親和性が高いことが必要とされ、それが適合した場合には超常の戦闘能力が発揮されるが、逆に親和性が低いパイロットが搭乗した場合には、肉体的かつ精神的な過負荷に耐えられず死亡するなどの危険性もはらんでいる。
NTの脳波を検知した場合には、EXAMシステムはNT殲滅を優先としてパイロットの制御を離れ、行動を開始しようとする[注 4]が、これは暴走ではなくクルストの意図した「正常な動作」である。しかし、多数の人間の死と殺気を感知した場合(戦場では頻繁に起こりうる)でも同様の反応が起こり、無差別な殺戮を開始してしまうという問題が残った。こちらは、クルストの意図しなかった本来の意味での「暴走」である。また、戦場にEXAM搭載機が複数存在した場合には、互いをNTと認識して同士討ちを開始してしまう。このため、EXAM搭載機は単機で敵集団に対して狂戦士的に立ち向かう乱戦において最も威力を発揮することから、実際にブルーディスティニーの1号機や3号機による単機での敵基地突入が行われている。
EXAMシステムはMSの頭部に搭載されるが、初期型EXAMを搭載したイフリート改はベース機のイフリートと比較してかなり巨大な頭部となっている。また、後期型EXAMを搭載したブルーディスティニー1号機は通常のサイズの頭部だが、開発ベースとなった機体が要求性能の関係で陸戦型ジムから陸戦型ガンダムに切り替わった際には、陸戦型ジムの頭部を陸戦型ガンダムに移植している。このことから、EXAMシステムとは単なるOSではなく特殊なハードウェアも含めたシステムであると考えられる。これを暴走(あるいはNT殲滅のための正常動作)させたブルーディスティニーは、カメラ部分が緑から赤に変化する。暴走状態となった際にはEXAMからの指示に機体の動きを近づけるため、本来ならば機体の損耗を考えて抑制されているハード性能の限界(小説版では120パーセントという言い回しをしている)を引き出し、稼動部や動力部への過負荷によっていつオーバーヒートを起こしてもおかしくない危険な状態に陥ってしまう。
前線でのテスト中に頻発したEXAMシステムの暴走を制御するため、ブルーディスティニーを担当した技術士官アルフ・カムラは1号機と3号機にリミッターを取り付け、本格的な暴走に突入する前にEXAMシステムが停止するように発動時間に制限をつけた。だが、アルフはEXAMシステムの真の目的に気づいていなかったため、対NTの部分については手付かずのまま放置されていた。リミッターを付与された1号機と3号機のEXAMシステムは、通常50パーセントしか機能していない[4]。
システム発動時には基本的に「EXAMシステムスタンバイ」という音声が流れる。初出であるセガサターン版では音声のみであったが、後年のゲーム作品等では音声と共に赤文字で【EXAM】または【EXAM-SYSTEM】と大きく表示される場合が多い。EXAMの文字の下に小さな英文が表示されることもあるが、どういった文章かは作品によって異なり、GジェネレーションシリーズではFまでは「EXAM SYSTEM PROGRAM START!! LAST LIMIT 600 SECOND!!」と表示される。SPIRITSでは600の部分が300となり、WARS以降はLAST LIMIT以降の部分がなくなった。アートディンク制作のガンダムバトルタクティクスと続編の作品では「Switch the operation system from the pilot to EXAM SYSTEM. Please be careful becoming the high mobile mode.」と表示されEXAMの部分も含め赤ではなく白文字となっている。ガンダム バトルオペレーション ネクストで「HYPER ASSAULT-MANEUVER SUPPORTED OPERATION-SYSTEM」と表示されるようになって以降は他作品でも概ねこの表記で統一されている。
なお、派生作品の漫画版(覇王マガジン版・ガンダムエース版の双方)では、マリオンそのものがパイロットの脳裏に出現している。
派生システム
NEO EXAMシステム
漫画『機動戦士ガンダム カタナ』に登場するMS・ブルーディスティニー・Ωに搭載された独自開発のシステム。
シン・フェデラルが「妖刀」を開発するための素材としてEXAMシステムを解析していたが、肝心のEXAMシステムのデータはほとんど存在しない状態だったため、独自理論を組み込むことになった。
HADES
"Hyper Animosity Detect Estimate System"の略であり[5]、読みは「ハデス」。ゲーム『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』のシナリオ「ミッシングリンク」に登場。EXAMのデータをもとに開発された特殊システムであり、ペイルライダーに搭載される。
上層部からの圧力によって提供されたEXAMの基礎データとサンプルをもとに[6]、オーガスタの極秘研究施設によってEXAMとは別のアプローチで改修されている[7]。MSのリミッターを強制開放して100パーセントの機体性能を引き出すとともに、教育型コンピューターの流用により、最適解をパイロットに伝達あるいは強制的に機動する[8]。さらには、EXAM同様に頭部にサイコミュも搭載しており[9]、不完全ながら敵のNTパイロットの感応波による思考の先読みも模索されていたという[8]。HADES搭載機のパイロットは、システムとの協調性を高めるため、投薬などによって人為的に身体能力や精神伝達系の強化を施されるとともに、システムの「一部」となるために無用な思考を鈍らされている[7]。これらの技術はのちに「強化人間」へと昇華されるが[7]、パイロットのクロエ・クローチェには多大な負荷がかかり、結果として記憶障害を発症させてしまっている。
EXAMをベースとしていることから機体挙動には相似性が見られ、ゲーム『サイドストーリーズ』においてトラヴィスはブルーディスティニー3号機を目の当たりにした際、「あの蒼いヤツに似ているな……、いや、それ以上か?」と口にしている。また、ブルー専属技術士官のアルフ・カムラはHADESの情報を語りつつも、「あんなもの(ペイルライダー)とブルーを一緒にしてもらっては困る」と評している。
ペイルライダーはのちにネオ・ジオン軍によって大規模な改修が施され、トーリスリッターとなるが、HADESのシステムは完全にブラックボックス化されており、手を付けられずそのまま使われている。
開発過程において、"ZEUS"、"AREUS"、"THEMIS"というHADESの試作タイプとなるシステムが開発されている。
その他の作品
ガンプラを用いる架空のゲームを題材とした2013年のテレビアニメ『ガンダムビルドファイターズ』第18話では、同作の登場人物であるレナート兄弟が使用するガンプラ、ジムスナイパーK9に搭載された「奥の手」としてEXAMシステムが登場し、主要登場人物との戦いを繰り広げている。なお、同作ではこの他にも第3話にて、端役同士の対決としてブルーデスティニー1号機と同3号機が登場する場面があり、1号機のカメラアイがEXAMシステム発動状態となっていた。
脚注
注釈
- ^ 「EXAM」は一般的には「イグザム」と発音するが、ガンダム作品においてこのシステムのことを指す場合では「エグザム」と発音する。
- ^ 実際にはOTがNTに駆逐されることはなく、NTの末裔は地球を離れて外宇宙へ旅立ったことが、『∀ガンダム』で黒歴史の内容として語られている。
- ^ HGUC旧キット説明書でのブルーディスティニーの設定では、ソフトウェアもハードウェアもクルスト独自のノウハウで構築・調整されているため、彼以外の人物はコピーや複製どころかエミュレーターすら制作不可能とされていた。しかし、新キットではそれらの記述は削除されている。
- ^ パイロットがEXAMシステムの意向に反しない、あるいはその殲滅衝動をねじ伏せた時などは、これに当たらない場合がある。
出典
- ^ ROBOT魂ブルー商品化記念SP対談 2023.
- ^ ゲーム『機動戦士ガンダム外伝3 裁かれし者』ステージ4、アルフの台詞より。
- ^ a b c たいち 2017, カバー裏.
- ^ ゲーム『機動戦士ガンダム外伝3 裁かれし者』ステージ3、アルフの台詞より。
- ^ “『アナハイム・ラボラトリー・ログ』第2話”. 矢立文庫. サンライズ. p. 3 (2017年1月). 2023年2月9日閲覧。
- ^ 「ミッシングリンク」ゲーム中のムービーより。
- ^ a b c 『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』初回特典冊子「MOBILE SUIT GUNDAM SIDE STORY MISSING LINK ARCHIVES」バンダイナムコ、2014年5月、24-25頁。
- ^ a b 『HGUC ペイルライダー(陸戦重装備仕様)』説明書、プレミアムバンダイ、2015年4月。
- ^ 徳島マサヒコ [@tokuyan_wd] (2021年11月29日). ">つづき4 試作2号機以降には小型化したサイコミュ受信機が搭載されましたが、実際に機能したかは疑問で、HADES自体が結局EXAMをコピーできず、学習型コンピュータを利用して膨大な戦闘データから敵の行動予測を行い、場合によってリミッター解除や操縦介入まで行うという半自律OSであったため>". X(旧Twitter)より2023年7月18日閲覧。
参考文献
- 漫画
- たいち庸『機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー』 第3巻、KADOKAWA、2017年2月25日。ISBN 978-4-04-105120-7。
- ウェブサイト
- “ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』商品化記念スペシャル対談”. 魂ウェブ. BANDAI SPIRITS. 2023年7月26日閲覧。
関連項目
- 機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
- ガンダムシリーズの登場艦船及びその他の兵器一覧
- NT-D - EXAMシステムに類似したコンセプトを持つサイコミュシステム。
定期考査
定期考査(ていきこうさ)、定期試験(ていきしけん)、定期テスト(ていきテスト)は、学校で、各々の教科や科目の学習成果や教育効果を通して、成績評価したり、進級や卒業の可否を決めるために定期的に実施される試験のことである。
日本の定期考査
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単元別試験が単元の学習を終えるごとに実施されることに対して、定期考査はあらかじめ、実施する時期が決まっているためにこう呼ぶ。小学校などでは単元別試験、中学校以降は定期考査が行われることが多い。単元別試験は「1時間目は授業、2時間目で試験、3時間目は授業」といったように授業の合間に行うことが多く、定期考査の期間中は授業を中止し、数日間にわたって試験のみを行う。中にはテスト期間を設け、テスト前一週間、試験勉強に専念するため部活や放課後の活動を停止する学校もある。いずれの試験も、ある一定の学習を終えるごとに実施し、授業で習った内容が出題される。つまり、授業を習得できたかどうかを調べるために実施する。
一般に学期ごとに中間考査(ちゅうかんこうさ)・中間試験(ちゅうかんしけん)・中間テスト(ちゅうかんテスト)と期末考査(きまつこうさ)・期末試験(きまつしけん)・期末テスト(きまつテスト)がある。最終学期は、期末考査を兼ねて学年末考査(がくねんまつこうさ)・学年末試験(がくねんまつしけん)・学年末テスト(がくねんまつテスト)が実施される場合が多いが、学期ごとに単位を認定する学校では行われない。その代わり進級や卒業の可否を決めるための試験を行うので、進級考査(しんきゅうこうさ)・進級試験(しんきゅうしけん)・進級テスト(しんきゅうテスト)、最終学年であれば卒業考査(そつぎょうこうさ)・卒業試験(そつぎょうしけん)・卒業テスト(そつぎょうテスト)が行われる。大学(短期大学を含む)などでは、単位認定試験として、中間試験をせず期末試験だけを行うことが多い。
数日から1週間といった特定期間に集中的に行われることも多く、個々のテストそのものだけでなく、この試験期間のことも定期考査、定期試験と呼ぶこともある。学校によって「テスト」「試験」「考査」など呼び方が異なるが、いずれも呼び方が異なるのみで内容は同じである。
中等教育段階の定期考査
中学校では、一般に中間考査で国語、社会、数学、理科、英語の5教科[注 1]を行い、期末考査ではそれに実技4教科音楽、美術、保健体育、技術・家庭を加えた9教科の試験を実施するところが多い(特別の教科「道徳」は行われない) 。また、高等学校では教科が細分化されるため、教科毎ではなく科目別に試験が実施される。
一般的に、3学期制の学校では1学期中間試験は5月中下旬、1学期期末試験は6月下旬から7月上旬、中旬ごろ、2学期中間試験は9月下旬、10月上旬ごろ、2学期期末試験は11月下旬から12月上旬ごろ、学年末(3学期期末)試験は2月、3月上旬ごろに行われる。2学期制の学校では前期中間試験は5月下旬、6月上旬、中旬ごろ、前期期末試験は9月上中旬ごろ、後期中間試験は11月中旬、下旬から12月上旬ごろ、後期期末試験(学年末)は2月ごろ(3年は11月下旬、12月上旬、1月中下旬ごろ)、また一部の学校の1,2年生では後期期末とは別に学年末試験が3月に実施されるところもある。その学校は2学期制でも定期テストは5回実施される。3年は受験の関係で学年末(2学期期末)試験は10月上中旬、11月下旬から12月上旬ごろ。3学期期末試験はなし。
ただし、学校・学年・教科等の状況によっては、一部の教科・科目の試験を実施しない場合もある。この場合、定期考査前に統一した課題を実施し、その成績を定期考査の成績として扱うこともある。一般的に中間試験では副教科は実施されない。
1960年代から1970年代にかけては、定期考査の撤廃要求を掲げる学園紛争も見られた。 東京都立上野高等学校の例では1969年に中間・期末の定期考査が廃止され、代わりに自主ゼミ制度が導入された[1]。同高校では高い大学進学率を有していたが、同時期に学区群制度が導入されたこともあり徐々に学力が低下。自由な校風は大学受験に不向きであるとして受験生からは敬遠されるようになった。
高等教育段階の定期試験
大学などでは、試験の上、単位を認定することが大学設置基準に定められており、実習教科目やレポートを課す教科目を除けば、一般的に定期試験が行われる。成績評定には、普段の出欠状況、提出課題、授業での様子、学習に対する関心・意欲・態度などが加味されることがあるが、定期試験の比重がかなりを占める場合がほとんどである。
実力考査、実力試験
実力考査(じつりょくこうさ)、実力試験(じつりょくしけん)、実力テスト(じつりょくテスト)は、本来は学期ごとの学習評価を行うのに関係ないものであり、定期考査とは別の概念であるが、しばしば定期的に実施される。学校によっては、学期末の学習評価に組み入れるところもあるが、この場合、厳密に学期で行った学習のみを評価することには当たらなくなる。ただし、学校によっては中学校3年生で8回も実力考査があることがある。
アメリカの定期考査
アメリカの大学では、一般的に定期試験として、学期ごとに中間試験(midterm examination)と期末試験(final examination)が実施される[2]。
期末試験の内容は、中間試験実施以降に学習した内容が試験範囲となる場合と、学期の全体を通して学習した内容が試験範囲となる場合(comprehensive examination)がある[2]。一部のアメリカの教育者は、大学の教授に過去問題集を公開するように勧めている。原因は、特定の学生だけが過去問題集を取得できない可能性があり、その場合、特定の学生は何があっても単位を取得できない可能性がある。どんなに頑張っても単位を取得できないという経験は、特定の学生の生活にある程度影響を与えることが多いので、公平を期すために、試験前に過去問題集を公開することを勧める[3]。
定期試験の形式には4種類がある[2]。
- 教科書を参照せずに閉じた状態で課す試験(closed-book examination)[2]
- 教科書やノート等の資料を参照することを認めて行う試験(open-book examination)[2]
- 問題を持ち帰らせ指定日までに提出させる試験(take-home examination)[2]
- 卒業時に実施されるもので口頭で問題を問う試験(oral examination)[2]
定期考査と学習
定期考査、またはテスト自体は物事の記憶にとって非常に重要であるため、勤勉なテストと試験は学習にとって重要である[4][5]。教育者はまた、自分自身をテストすることにより、定期試験でより良い成績を取得することを勧める[5]。
脚注
注釈
- ^ いわゆる主要5科目。
出典
- ^ 自主ゼミ快調 東京・上野高の一年 明るさ増した生徒『朝日新聞』1970年(昭和45年)11月10日朝刊 12版 23面
- ^ a b c d e f g 永野真司『アメリカホームスティ&留学の英会話』三修社、2010年、43頁
- ^ “9: Ensuring Equity, Fairness, and Inclusion in Your Testing - Practice, Passion, and Procrastination”. Coursera. 2022年7月16日閲覧。
- ^ MD, David Handel (2019年11月21日). “How to Create and Practice Flashcards Like a Boss” (英語). Medium. 2022年7月14日閲覧。
- ^ a b “Learning How to Learn: Powerful mental tools to help you master tough subjects”. Coursera. 2022年7月14日閲覧。
関連項目
外部リンク
EXAM.
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/01/26 09:40 UTC 版)
「全スーパーロボット大戦 電視大百科」の記事における「EXAM.」の解説
※この「EXAM.」の解説は、「全スーパーロボット大戦 電視大百科」の解説の一部です。
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「exam」の例文・使い方・用例・文例
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