はてなキーワード: 大和物語とは
わろ・し 【悪し】
①よくない。好ましくない。感心できない。
「男も女も、ことばの文字いやしうつかひたるこそ、よろづのことよりまさりてわろけれ」
[訳] 男でも女でも、言葉遣いを下品につかったのは、どんなことにもまして好ましくない。
②見栄えがしない。見劣りがする。みっともない。美しくない。
「昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶(ひをけ)の火も白き灰がちになりてわろし」
[訳] 昼になって、だんだん生暖かく、(寒さが)やわらいでいくと、丸火鉢の炭火も白い灰が目立つ状態になって、みっともない。
③下手だ。つたない。上手でない。
出典宇治拾遺 三・六
「年ごろはわろく描きけるものかな」
[訳] 長年の間、(絵を)下手に描いていたものだなあ。
④貧しい。
出典大和物語 一四八
「年ごろ渡らひなどもいとわろくなりて」
[訳] 数年来暮らし向きなどもたいそう貧しくなって。
* 本当にざっとで良い。助動詞の主な用法ぐらいで。活用暗記とかはさせない。
* 品詞分解が正確にできていても訳せないという経験を早期にさせる。
* いっそ現代語訳も配布してしまってもいいかもしれない。「なぜこの訳になるのか?」と疑問を持った点を報告させ、そこを解説するスタイルでもいいかも。
* 『源氏物語』 がいちばんむずかしいのに、定番テキストのように高校で扱われるのは不思議。
* 方法は何でもいいから、とにかくたくさん読まないと古典は読めないということを認識させる。
* テキストは 高橋正治『古文読解教則本』 みたいなのがいいと思う。
* ぶっちゃけ全員が品詞分解をできる必要はないと思うので、学生の選択に委ねるのもあり。(大学受験する人だけとか)