はてなキーワード: 緋村剣心とは
この前、京都で開催されていたるろうに剣心の原画展を女装して見に行った。
るろうに剣心は90年代の週刊少年ジャンプの暗黒期(当時週刊少年マガジンに売上を追い抜かれていたと記憶している)を支える看板作品として、当時リアルタイムで読んでいた。
今回の原画展は、明治政府に対して反旗を翻そう等する志々雄真実と対峙しながら、主人公である緋村剣心の過去にもスポットライトを当てる京都編を中心に構成されており、当時の原画も多数展示されていた。
その原画は一枚一枚が緻密かつ丁寧に作成されており、アナログ作画時代のほぼ最後の時期に差し掛かっており、超絶技巧が施された原稿は、さながら芸術作品としての価値があるのではと思わせる出来であり、満足度が極めて高かった。
作画がアナログからデジタルに移り変わると、アナログならではの立体的な墨やホワイトの跡といった要素もオーパーツとなってしまうのはいささか残念という気持ちになってしまうものである。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 97 | 10259 | 105.8 | 48 |
01 | 79 | 7992 | 101.2 | 50 |
02 | 78 | 10580 | 135.6 | 50 |
03 | 23 | 1964 | 85.4 | 65 |
04 | 19 | 1186 | 62.4 | 26 |
05 | 10 | 1368 | 136.8 | 79 |
06 | 19 | 1221 | 64.3 | 31 |
07 | 50 | 6227 | 124.5 | 45 |
08 | 56 | 7034 | 125.6 | 53 |
09 | 77 | 10250 | 133.1 | 59 |
10 | 121 | 13894 | 114.8 | 51 |
11 | 141 | 15899 | 112.8 | 68 |
12 | 166 | 18987 | 114.4 | 50 |
13 | 159 | 14219 | 89.4 | 42 |
14 | 143 | 12157 | 85.0 | 32 |
15 | 175 | 16291 | 93.1 | 34 |
16 | 133 | 16842 | 126.6 | 44 |
17 | 109 | 9358 | 85.9 | 56 |
18 | 136 | 13251 | 97.4 | 44 |
19 | 79 | 8650 | 109.5 | 42 |
20 | 123 | 15574 | 126.6 | 35 |
21 | 149 | 16499 | 110.7 | 39 |
22 | 190 | 18045 | 95.0 | 40.5 |
23 | 121 | 9528 | 78.7 | 41 |
1日 | 2453 | 257275 | 104.9 | 44 |
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鬼滅の刃やエヴァンゲリオンで私が持つ疑問は、組織的に「戦士」を育てて闘わせるのなら、戦士が子どもである必要がないのでは?というところ。子どもが闘う必要性がないように思う。
と友人に話したら、「エヴァは知らんけど、鬼滅は少年ジャンプで連載してたからでは?」と言われて話が終わった。— 麦ふみ (@fumfummugichan) January 16, 2021
この前の鬼滅とエヴァのツイートの反応から学ぶ事がいくつかあった。
反応で1番多かったのは、物語の設定について説明するコメントだったけれども、そもそもフィクション内の設定について疑問を持っているわけではなく、なぜそのような設定で物語を描いたのかの部分に私の疑問があった。— 麦ふみ (@fumfummugichan) January 23, 2021
「フィクション内の設定について疑問を持っているわけではなく、なぜそのような設定(戦士が子ども)で物語を描いたのか」が疑問ということなのでそこに絞って回答する。
当初の碇シンジはファザコンでありエヴァに乗ることからも逃げていたが、他者と接する内に成長し、父親に認められるためではなく自分がどうしたいかという意志に基づいて行動するようになる。それは子どもが大人になるということであり、エヴァンゲリオンという物語はアクション要素とわけわからん用語の羅列を除けばおよそそういうイニシエーションを描くことで成立している。
また同時に、碇シンジの周囲にいる大人たちは大人に見えて対して大人ではないということも並行して描かれる。ゲンドウをはじめとしてその誰もが未成熟で、言ってしまえば幼稚な欲望に振り回されている。子どもが大人になる物語でありつつ、周囲の大人もだましだまし大人をやってるにすぎないという身も蓋もなさがエヴァという物語でもある(そもそも人類補完計画からして他者が怖いから同化しようという幼稚な思想の産物であるし)。
鬼滅は複数の要素によって成立しているので一言ではまとまらないのだがひとつ特徴的な要素を挙げるとすると「継承」になろう。竈門家は木こりの家系だが、呼吸の始祖と関わりがあったため、竈門炭治郎は父祖から「日の呼吸」を受け継いでいる。それと同じように鱗滝左近次からは鬼殺隊の一員として戦うための基礎と水の呼吸を、煉獄杏寿郎からは心構えを受け継いだ。そうやって受け継ぐ度に炭治郎は肉体的にも精神的にも練り上げられ強くなっていく。これが大人主人公であれば受け継ぐことができないのでそういった成長を描けない。
この「大人主人公だと受け継ぐことができない」は歴代ジャンプで大人だった主人公を補助線にするとわかりやすい。北斗の拳のケンシロウ、シティーハンターの冴羽獠、るろうに剣心の緋村剣心。いずれも道を極めし者であり、子どもが大人に教えてもらうような形で何かを受け継いだり成長したりすることはできない。彼らの場合は肉体的にも精神的にも練達しているがどこか欠けたところがあって、その恢復が物語の主軸となる(ことが多い)。このように子ども主人公と大人主人公では描ける物語が違うのである。
鬼滅に話を戻すと、炭治郎たちの敵である鬼舞辻無惨は自らを天災になぞらえる怪物であり1人の人間どころか1つの時代ですら手に余る。ゆえに産屋敷家は何世代にも亘って呼吸の使い手を育ててきた。鬼舞辻無惨という怪物を倒したのは過去から現在、現在から未来へと連綿と受け継がれてきた呼吸や想いであり、炭治郎たちはその連なりの終端にいただけにすぎない。つまり鬼滅は天災のような存在と、それと戦う先人から技や心構えを受け継ぎし少年少女の物語だと言える。
ちなみに大正という時代設定も、人の命が現代よりはるかに軽かったがゆえに鬼殺隊のような人権無視甚だしい組織が描きやすかったというのもあろうが、大正で勝ち得た平和を現代で当たり前のように享受するラストシーンを描きたかったからという面もあるだろう。それが当たり前であればあるほど忘れがちだけど、その当たり前を勝ち取るためにかつて戦った人たちがいるのだ。
話を簡単にまとめると、子どもが大人になる過程でしか描けない物語があって、鬼滅もエヴァもそういうタイプの物語だ、ということ。以上。