「偏見や差別は、無知と無関心から生まれる」のであれば……今日、9月13日(現地12日)。プロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手が「全米オープン」で2年ぶり2度目、グランドスラム通算3度目の優勝を飾った。決勝を含めた全7試合、大坂選手がつけていた7枚のマスクには、その一つ一つに、人種差別や警官によって命を奪われた黒人の犠牲者の名前が記されていた。 今年5月、ミネソタ州ミネアポリスの路上で、白人警察官が無抵抗だった黒人男性ジョージ・フロイド氏の首を圧迫し殺害したことをきっかけに、全米各地で巻き起こったBLM運動。8月23日のウィスコンシン州ケノーシャでは、丸腰の黒人男性が背後から警官に7発撃たれ(車内にナイフがあったらしいが、かといってこれが白人だったら後ろから7発も撃っただろうか)、これに抗議する意味で大坂なおみ選手がウエスタン・アンド・サザン・オープンの準決勝をボイコットするなど、その影響は