米国のコプト正教会を管轄するユーセフ司教が先月下旬、北米、カナダ、オーストラリアからの約40人のボランティア教会員と共に初来日した。ユーセフ司教は95年、前教皇であるシェヌーダ3世から、米国を管轄する初の司教として任命された。最初は耳鼻科の医師をしていたが、86年に聖職者として献身し、88年に司祭職として選ばれた。現在は、同地区にある42教会、56人の司祭、および37の地域社会を管轄している。アラビア語、英語での著書も多数あるという。 コプト正教会は、5世紀にローマ教会から分かれ、エジプトで発展したキリスト教の一派。近年、過激派組織「イスラム国」(IS)によるコプト正教会へのテロ事件で注目を浴びている。 現在ではエジプト以外にも、米国、カナダ、オーストラリアなど全世界に広がり、2016年には日本にも初めて聖母マリア・聖マルコ日本コプト正教会(京都府木津川市)が開設された。米国には1960年