何度か当ブログでもご紹介していますが、米国にはCPGS(Conventional Prompt Global Strike:通常兵器型即時全地球攻撃)構想というものがあります。CPGSとは、「地球上のあらゆる場所へ1〜2時間以内に通常戦力による攻撃を行う」というコンセプトです。核抑止力の「一部」の代替、もしくは通常戦力と核戦力の「隙間」を埋めるものとして期待されているものですが、CPGSの研究・開発は様々な組織によって数種類のものが手がけられています。空軍と米国防高等研究計画局(DARPA)が進めている極超音速技術実証機「Falcon HTV-2(Hypersonic Technology Vehicle-2)」などが一例ですね。 さて、17日午前6時30分(東部時間)、陸軍のCPGS研究である「先進型極超音速兵器(Advanced Hypersonic Weapon:AHW)」の初実験が
【2011年9月20日 国立天文台】 国立天文台の加藤成晃研究員らのグループは、超巨大ブラックホールの周りに形成される「大気(降着円盤)」における複数周期の振動を、世界で初めて観測することに成功した。今後、この振動の様子から、ブラックホールの性質を決定する「自転の大きさ」を測定することが可能になる。 ブラックホールの性質は、質量、スピン(注)、電荷の3つの要素で決定されるため、これらについて調べることは非常に重要な研究テーマだ。 ブラックホールの質量は、ブラックホールの周りにある星の軌道やガスの動きから測定することができる。しかし、スピンはブラックホールの大きさの約10倍以内という非常に狭い領域にしか影響を与えず、ブラックホールの見かけの大きさは小さすぎるため、現在の観測装置ではスピンを測定することができなかった。 そこで今回、このブラックホールのスピンを観測するためにブラックホールの「大
新しく生まれたブラックホール(左)周辺から複数のガスの塊が放出されている想像図。ガスの塊はそれぞれ強い磁場を持っており、その磁場からガンマ線が放射されると見られる。ガスの塊の中にある赤線の束は、磁力線をイメージしたもの(米徳大輔助教提供) 宇宙最大の爆発現象と呼ばれる「ガンマ線バースト」は、新しく生まれたブラックホール周辺から放出されたガスの塊から発生することが、金沢大学の米徳(よねとく)大輔助教(宇宙物理学)らの研究でわかった。 謎の多い爆発現象の実態に迫る成果で、19日から鹿児島市で始まる日本天文学会で発表する。 ガンマ線バーストは、放射線の一種であるガンマ線が数十秒の短時間だけ大量に放射される現象で、宇宙初期の姿を解明するカギとされる。約4億3500万年前に起こった生物大量絶滅の原因という説もある。太陽の30倍以上の重い星が爆発してブラックホールができる際に生じると考えられているが、
(CNN) SF映画「スター・ウォーズ」に出てくるような、2つの太陽を持つ惑星は実在した――。米航空宇宙局(NASA)と地球外生命探査プロジェクトSETIの研究チームは、そうした惑星の存在を裏付ける直接的な証拠を初めて確認したと発表した。 この惑星の正式名称は「ケプラー16b」。研究チームはスター・ウォーズに登場する架空の惑星の名にちなんで「タトゥイーン」の愛称で呼んでいる。白鳥座の中にあって地球からの距離は約200光年と、「はるか彼方の銀河系」にあるタトゥイーンより近いという。 SETIの研究チームがNASAの探査衛星ケプラーから送られてきたデータを調べた結果、2つの太陽の前を通過する1つの惑星の影をとらえた。これまでの観測では、食の変化から、2つの太陽の周りを周回する惑星があると推定することしかできていなかった。 研究チームを率いるローレンス・ドイル氏は、実在するタトゥイーンで2つの夕
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この「宇宙図」は、最新の研究にもとづく宇宙の姿を、私たち人間を中心にして描いたものです。縦方向には、人間からさかのぼって宇宙の誕生までの「時間の流れ」が、横方向には、宇宙の「空間の広がり」が表現されています。全体のラッパのようなかたちから、宇宙は生まれてからずっと、膨張(ぼうちょう)を続けていることがわかります。このような時空としての宇宙の物語に加え、宇宙の誕生や成長の物語、そして人間の材料となる元素の物語が、この宇宙図には盛り込まれています。 この宇宙図は、あなたがはるかな時間と空間を旅するためのガイドマップ。ですが、このガイドマップを読みこなすには、少し不思議な「4つのルール」が必要となります。「4つのルール」を味方につけて、あなたの眼で、宇宙の姿にせまってみてください。 ルール1宇宙を見ることは、昔を見ること 不思議なことに、地球から宇宙をながめると、そこに見えるのは昔の宇宙の姿です
近赤外の全天概観により、銀河系(天の川銀河)から遠く離れた銀河の分布が分かる。この画像は、150万以上の銀河を掲載している2MASS Extended Source Catalog (XSC) と、銀河系内の5億の星を掲載しているPoint Source Catalog (PSC) から作成したもの。銀河にはUGC、CfA、Tully NBGC、LCRS、2dF、6dFGS、SDSSの調査(やNASA銀河系外データベース収集のさまざまな観察)で得られた、あるいはKバンド (2.2 µm) より推定された「赤方偏移」によって、色付けがなされている。青色は最も近い光源 (z < 0.01) であり、緑色は中間距離の光源 (0.01 < z < 0.04)、赤色は2MASSの分析中最も遠くの光源 (0.04 < z < 0.1) である。この分布図は銀河系を中心に据え、エイトフ正積図法により投影
ロシアの企業Orbit Technologiesが、2016年に「宇宙ホテル」をオープンする。 「Commercial Space Station」と呼ばれるこのホテルは、地球の上空217マイル(約350キロ)に浮かび、客室は4室で7人が滞在可能。5日間の滞在費用は往復(ロシアの宇宙船ソユーズを使う)費用込みで約100万ドル。 無重力なので、ベッドは縦向きにも横向きにもできる。シャワーは密閉型、トイレは水の代わりに空気で流す。食事はフリーズドライではなく、事前に用意したものを電子レンジで温めて出すという。ただしアルコールは禁止だそうだ。 このホテルは富裕層や宇宙で研究を行う企業がターゲット。国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士が万一のときに滞在できるようにもする計画だ。 関連キーワード ホテル | ロシア | 宇宙 | 国際宇宙ステーション(ISS) | せかにゅ | ソユーズ |
【ワシントン=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)などの研究チームが、生命の設計図であるDNA(デオキシリボ核酸)の成分のアデニンとグアニンを隕石(いんせき)から発見し、米科学アカデミー紀要(PNAS)で発表した。 生命の重要な素材が地球外で作られることを示す結果で、生命や生命の材料が宇宙で誕生し、隕石や彗星(すいせい)に乗って地球に降り注いだという仮説を支持するという。研究チームは南極などで見つかった隕石12個の成分を分析し、DNAを構成する「塩基」であるアデニンとグアニンなどを見つけた。地球に落ちた隕石を巡る議論では、地上の物質が付着した可能性が捨てきれないが、今回は周囲の氷などに含まれない分子が隕石から見つかり、研究チームは「落下後に混入したものではない」と判断した。
火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter、MRO」の高解像度カメラ「HiRISE」が2011年1月14日に撮影した火星のヘラス盆地(Hellas Basin)の画像(2011年3月10日公開)。(c)AFP/NASA/JPL-Caltech/University of Arizona 【8月5日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は4日、火星表面に水が流れていることを示す証拠を初めてつかんだとする論文を、米科学誌サイエンス(Science)に発表した。 2006年に観測を始めた火星探査機「マーズ・リコネサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter、MRO」の高解像度カメラ「HiRISE」による画像を分析したところ、火星における過去3年の春・夏季に7か所で水の流れのようなものを「数千本」確認したという。
30年にわたったスペースシャトル計画に幕を閉じた7月21日。最後のスペースシャトル「アトランティス」の帰還を待つ米航空宇宙局(NASA)の管制室では、日本の個人が趣味で作ったWebアプリが大型スクリーンに映し出されていた。その心境を作者がブログにつづっている。 Googleマップ上に国際宇宙ステーションやハッブル宇宙望遠鏡の軌道をリアルタイムに表示する「GoogleSatTrack」(GST)の作者、柏井勇魚さんは、帰還への軌道離脱噴射指令をアトランティスに出すNASA管制室の大型スクリーンに、見慣れた画面が映っているのに気付いた。 すぐに自ら開発したGSTだと思ったものの、信じられなかったという。「いや、だって、一介のアマチュアプログラマが作ったWebアプリが、ミッションの中でも一番クリティカルな大気圏再突入前のミッションコントロールセンターの画面に映っている。これで信じろという方がおか
欧州南天天文台(European Southern Observatory、ESO)が公開したクエーサー「ULAS J1120+0641」の想像図(2011年6月29日提供)。(c)AFP/ESO/ M. Kornmesser 【7月2日 AFP】欧州の研究チームが6月29日、これまで見つかった中で最も遠くにある、中心に超巨大ブラックホールを持つ明るい銀河を発見したと、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表した。初期宇宙を探る手がかりになるとみられるという。 今回見つかった「ULAS J1120+0641」はクエーサーと呼ばれる種類の天体で、チリにある欧州南天天文台(European Southern Observatory、ESO)の大型望遠鏡VLT(Very Large Telescope)と、英国がハワイ(Hawaii)で運用している赤外線望遠鏡を使った5年間の観測で見つかった。
「宇宙庁」の設置を提言へ 7月1日 5時38分 日本の宇宙開発体制の見直しを議論してきた、政府の専門調査会は、現在、文部科学省など複数の省庁に分かれている宇宙開発を担う組織を、内閣府に一元化し、新たに「宇宙庁」を設けるという提言の案をまとめ、来月、政府に提出することになりました。 提言の案は、政府の宇宙開発戦略本部の専門調査会が、先月30日の会合で取りまとめました。それによりますと、現在の日本の宇宙開発は、独立行政法人の宇宙航空研究開発機構や、それを所管する文部科学省のほか、経済産業省など複数の省庁にまたがっており、めりはりのついた予算配分が難しく、宇宙利用が十分に進んでいないという課題があるとしています。このため、これらの機能を内閣府に一元化し、文部科学省や経済産業省などの宇宙開発予算や宇宙航空研究開発機構の所管を内閣府に移管するとしています。さらに、宇宙航空研究開発機構などが実質的に担
【宇宙ヤバイ】 1秒につきアマゾン川の1億倍の量の水をマッハ558で放出し続ける惑星を発見 Tweet 1:名無しさん@涙目です。(埼玉県):2011/06/24(金) 13:15:01.01 ID:bs3efbT80 宇宙の消火栓!? アマゾン川の1億倍の水を時速19.3万kmで放水する星、発見 天の川は光の帯だけど、宇宙に水をまき散らしている星が見つかりましたよ! 発見場所はペルセウス座の、地球から見て牡牛座のプレアデス星団(七姉妹、すばる)の右手に位置するL1448-MMの中。 宇宙の標準では「原始星」で、しかも密度が低いので、星を形成する本当に初期段階みたいですね。 まさにシューティング・スター(流れ星)ならぬウォーターシューティング・スター(放水星)なわけですが、これからの涼しい季節にピッタリと思いきや。 なんと水温は華氏18万度(約10万℃)もするんだそうな! 熱湯やんけ! し
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