中国で49個の巨大な陥没穴群が発見された。天然の陥没穴がこれほど集中しているのは世界でもほかに例がないという。 陥没穴群は、中国政府の研究者らが陝西省漢中付近にある秦嶺・巴山の山岳地帯を4カ月にわたって調査している最中に発見された。陥没穴は、調査が行われた約5180平方キロのうち、600平方キロの地域に集中している。最大のものは直径520メートル、深さ320メートル。付近では、希少な植物や鮮やかな赤毛のムササビも見つかっている。(参考記事:「2011年2月号特集:厳冬のキンシコウ」) この陥没穴群は、地下水が何十万年もかけてゆっくりと地下の石灰岩などを溶かしてできた「カルスト地形」と考えられている。同じような地形は世界各地で見られる。中国メディアによれば、新しく発見された穴の1つを調査したフランス人洞窟探検家ジャン・プタジ氏は「世界でもっとも美しい陥没穴」と言ったそうだ。(参考記事:「中国