こちらのニュースによると、欧米による対ロシア経済制裁は、これまで石油産業を直接の対象としていたので、天然ガスのガスプロムの事業にはほとんど影響を及ぼしてこなかった。ところが、米国政府は今般、対ロシア制裁のブラックリストに、ガスプロムが開発権を有するサハリン大陸棚のユジノキリンスコエ・ガスコンデンセート鉱床を追加し(同鉱床はサハリン3に属す)、これによりガスプロムも初めて打撃を受けることになった。同鉱床では石油も産出することが、米政府の追加の根拠となっている。米国企業は同プロジェクトに設備を供給することが禁止され、これにより同鉱床開発の先行きに暗雲がたれ込めるが、問題はそれだけではない。もし仮にユジノキリンスコエの開発がストップすると、ガスプロムが計画しているサハリン2のLNGプラント拡張のための原料が確保できないという事態になりかねず、LNGプラントの拡張自体が頓挫する恐れがある。さらに、
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