千葉県山武市や東金市などの山武地域では、県発注の土木工事で談合を繰り返したとして指名停止を受けた建設業者30社のうち計27社が指名停止を一時解除され、県の委託で除雪作業を行った。 この30社は、公正取引委員会から独禁法違反で排除措置命令を受け、県も6日に6カ月間の指名停止処分にしたばかり。しかし、県の規定では「やむを得ない事情」の場合、指名停止中でも随意契約できるとしている。県は「除雪に必要な機材を持っている業者を探したところ、山武地域では指名停止中の業者に委託せざるを得ない」と判断したという。 県山武土木事務所によると、8日午前の作業開始時は県職員や指名停止外の業者だけで除雪を始めたが、同日午後、同事務所は「人手が足りない」として指名停止業者に作業を依頼。業者は9日も重機を使って雪かきをしたり、道路に融雪剤をまいたりするなどした。 業者への代金は、投入した人員の数や作業時間、作業内