誰かがベネズエラの信用力を問題にするたびに、同国のニコラス・マドゥロ大統領は、自身の政権は一度も債務の返済を怠ったことはないし、これからも決してないと反論する。マドゥロ氏の前任者で師であった故ウゴ・チャベス氏も同じことを言っていた。債権者たちは、その約束を信じることに対して多額の見返りを要求している。2020年に満期を迎えるベネズエラのドル建て債券の利回りは37%にのぼる。 債券保有者の信頼が間もなく試される。ベネズエラは2月26日、主に新興国の債券を専門とする投資家とヘッジファンドに対して23億ドル支払うことになっている。 ベネズエラが返済を行うことに、ほとんど疑いはない。その後は、残る640億ドルの外貨建て債券でデフォルト(債務不履行)するリスクが急激に高まる。 デフォルトは時間の問題 ベネズエラ政府とベネズエラ国営石油公社(PDVSA)は2016年下半期に、債権者に60億ドルを支払う