横路孝弘衆院議長は3日、衆院を1日に通過した平成23年度予算案に関し、憲法60条が規定する30日後の自然成立までの起算日を「2日」とした西岡武夫参院議長の見解について「何らかの意思によって変動させることは法的安定性を害する」と批判する談話を発表した。互いの院の独自性を尊重してきた国会で、一方の議長がもう一方の議長の判断や采配に疑義を唱えることは極めて異例だ。西岡氏も一歩も引かない構えを示しており、両者の対立は当面続きそうだ。 談話では、衆参両院の間での議案送付などの手続きについて「機械的に行われるもので、何らかの意思によって左右されるものではない」として、起算日は参院側で判断できるとした西岡氏に反論した。 横路氏としては「何もしなければ、衆院として(西岡氏の判断を)容認したことになる」(横路氏周辺)として発表に踏み切った。 民主党の岡田克也幹事長も3日の記者会見で「参院側が受け取ったと見な