【リーズ近郊(英中部)三木幸治】英国中部リーズ近郊で16日、労働党所属の女性下院議員、ジョー・コックス氏(41)が銃撃され、死亡した事件で、警察は現場近くで逮捕した白人の男(52)の動機や、背後関係の解明に全力を挙げている。英国で23日に行われる欧州連合(EU)からの離脱を巡る国民投票で、議員は、残留運動の主要な推進者の一人として知られていた。事件が残留派に有利に働くとの見方も一部では出ている。 事件を受け、残留派と離脱派はともに16日の運動を中止。残留派は17日も運動しないことを明らかにした。双方の運動を主導する議員らは哀悼の意を示すにとどまり、運動への影響について言及を避けている。