大学への進学率が上がる一方で、底辺校といわれる大学では、学力の低い学生の存在に頭を悩ませている。千葉のある工業系大学で基礎数学の授業を受け持つ講師がいう。 「微分・積分など、高校レベルの学力がない程度ならばまだマシな方です。一次関数までレベルを下げてもまだ理解できない学生が多かったので、ひょっとしたらと思って九九の計算を解かせてみたんですが、全問正解したのは半数以下で仰天しましたよ」 こんな学生を、エンジニアとして就職させるのは不可能だ。埼玉大学教授の岡部恒治氏はこう語る。 「私が『分数ができない大学生』という著作を出してから10年が経ちますが、大学生の学力は当時よりもひどくなっている。現在、大学の半数以上は、正規の授業やゼミとは別に、小学生から高校生レベルの国語、数学などの補習授業を行ない、学び直させているんです」 埼玉の某大学で英語を教える講師はこう打ち明ける。 「ウチの大学では、中学
東京都世田谷区立中学校の教頭だった男性=当時(49)=が心筋梗塞で死亡したのは、仕事のストレスや過労が原因として、遺族が地方公務員災害補償基金を相手に、公務災害の認定を求めた訴訟の判決が17日、東京地裁で開かれた。渡辺弘裁判長は「いじめへの対応で心理的負荷が過大となった」などと指摘し、公務災害に当たらないとした処分を取り消した。 判決によると、男性はもともと保健体育の教員だったが平成10年に教頭になり、同校に赴任。11年6月に心筋梗塞を起こして死亡した。発症までの6カ月間の時間外勤務は平均月80時間を超え、110時間を超えた月もあった。 発症2日前には地域住民が同校に、中学生ぐらいの複数の少年が別の少年に「ビルから飛び降りろ」と強要していたと通報。男性は責任者として対応にあたり、自宅で家族に「大変なことになった。新聞沙汰になっては大変だ」などと漏らしていたという。 渡辺裁判長は「相当過重な
横浜市は若者の自立や就労支援に取り組む株式会社の「K2インターナショナルジャパン」(同市磯子区)と連携し、引きこもりや無業状態などの困難を抱える若者を対象にした24時間相談窓口と「シェルター」を開設する。全国初の試みで、社会から孤立し不安を抱く若者が自立し、新たな「きずな」をつくるための官民協働の試みとなる。 24時間相談窓口は、働くことに困難を抱えた若者の就労・ジョブトレーニングの場としてK2が運営する「にこまる食堂本店」の一角に「にこまる24h」の名称で21日に開設。同市が近隣自治体と共同で開設した「湘南・横浜若者サポートステーション」の分室という位置づけで、当面はK2のスタッフが直接、相談に応じる。 引きこもりや無業状態の若者の中には、昼夜の生活が逆転し、話し相手がなく不安や孤立感に駆られるケースがみられるという。このため、終日開かれた窓口が必要とされていた。 「にこまる」は、
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