服役中の前橋刑務所(前橋市南町)で軍隊式行進や待機姿勢を強要されたほか、不当な拘束調査や懲罰処分を受けたなどとして、男性受刑者(34)が国に対し、慰謝料約43万円を求める国家賠償請求訴訟を東京地裁に起こしたことが分かった。提訴は7日付。 男性は2011年10月から同刑務所で服役し、刑務所内で移動時に大きな掛け声をあげながら手足を必要以上に振る「軍隊式行進」や待ち時間などに直立姿勢であごを首に付ける「待機姿勢」が日常的に強要されていると主張している。 訴状で男性側は、03年に法務省の有識者懇談会が「軍隊式行進」について「見直すべきであり、仮にも軍隊式行進と印象付けられることのないようなものに改めるべきである」と提言していると指摘。「待機姿勢」とともに提言を踏まえて立法された刑事施設処遇法をはじめ、日本が批准する拷問等禁止条約などに違反すると訴えている。 また、ことし5月から9月にかけて