富山刑務所(富山市)で昨年2月、70歳代の男性受刑者が容体急変後に死亡した問題で、弁護士や医師らでつくる刑務所の外部委員会が求めていた再検証について、刑務所側が要請を拒否する意向を委員会に伝えていたことが22日わかった。 再検証を求めていたのは同刑務所視察委員会(委員長・山本一三弁護士)。同日午後に非公開で開かれた同委員会の会合で、刑務所側は要請に応じられないと伝えた。関係者によると、刑務所側は、委員会が問題視していた医師が不参加の検証について、法務省が昨年2月、刑務所側とは別に医師を加えた調査を実施していたなどとして、「調査はつくされている」とし、委員会の要請に応える必要はないと判断したという。