【プロフィール】 アルボムッレ・スマナサーラ スリランカ上座部仏教(テーラワーダ仏教)長老。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭を執る。1980年来日。現在、日本テーラワーダ仏教協会などで初期仏教の伝道、ヴィパッサナー実践の指導に従事。朝日カルチャーセンター講師の他、NHK教育テレビ『心の時代』にも出演。主な著書に『怒らないこと』(2006)、『ブッダの実践心理学』全8巻(2013)など多数。 探求領域 仏教は宗教でも信仰ではない。人の生き方の科学的な教え 仏教は、今からおよそ2,600年前、釈迦牟尼仏陀(お釈迦様)によってひらかれ、時代の流れとともにさまざまな流派に分かれて世界中に広まりました。中国・チベット・朝鮮半島や日本に伝わったのは、お釈迦様の死後数百年たって成立した、いわゆる大乗仏教です。一方、お釈迦様時代からの伝統を引き継ぐ初期仏教も、スリランカ・タイ・ミャンマー