総務省消防庁は5日、2008年の救急出動件数が全国で510万31件(速報値)となり、過去最高だった07年(529万236件)から3・6%減少したと発表した。 同庁は、広報活動などで救急車の適正利用が浸透したとみている。 減少率が最も高かったのは北海道と大阪府で、ともに5.6%減。減少率は東京都5.5%、兵庫県4.6%、京都府4.3%などで、特に都市部で大幅に下がった。大分、宮崎両県のみが微増となった。搬送人数も、07年から4.5%減の468万606人。806の消防本部の8割に当たる639本部で出動が減った。うち438本部が、減少理由として「適正利用の広報活動」を挙げている。