昆虫大学で買ってきた前野ウルド浩太郎氏の本が期待以上に面白かった。 孤独なバッタが群れるとき « 大学出版部協会 この本は売れると思うので、書店員の人は目を付けておいたほうがいい。 まずこの帯の文句が凄い。 その者、群れると黒い悪魔と化し、破滅をもたらす 愛する者の暴走を止めるため、一人の男がアフリカに旅立った 著者のブログを見ていないと「愛する者」が何かを想像できないのではないだろうか。 何か壮大な小説の帯のようである。 しかしこの帯に嘘や誇張はない。また、本の内容も尋常ではない。 研究者が一般向けに研究内容を紹介する本では、時折冗談や研究者のコミカルな経験談が織り込まれることは珍しくないが、この本ではその量も質も飛び抜けている。思いもかけない笑いが生まれる点で、読んでいて全く油断のならない本である。読む前に知ってしまうとみつける楽しみが減ってしまうのではないかと思うので書かない。そのう