ベンチャー企業と言えば、ひところはスマートフォン向けのアプリやサービスの開発など、ソフトウエア分野に脚光が当たっていたが、最近はハードウエアの開発・販売を志向するメーカーの起業も増えている。いわゆるハードウエアベンチャー、ものづくりベンチャーだ。そんな日本の”メーカーズムーブメント”の草分け、ハードウエアベンチャーの旗手が岩佐琢磨氏になると思う。 岩佐氏が志向しているのは、本格的な家電メーカーだ。同氏が2007年に起業したCerevoは、PC不要でニコニコ生放送やUstreamなどに映像を配信できるハードウエア「LiveShell」などを開発・販売している。 メーカーズムーブメントというと、3Dプリンターやレーザーカッターといった工作機械に目を奪われがちで、それらを使ったクラフト系の趣味的な物作りをイメージする方も多いかもしれないが、Cerevoは違う。 今やLiveShellは国内だけで