野生のニホンザルの餌付けで知られる大分市の高崎山自然動物園で18日、一時姿を見せなくなり、今月5日に元のC群に戻った最長老のオスザル「ベンツ」(推定35歳)の順位を判断する「ピーナツテスト」が行われ、ベンツが引き続きトップの座を維持していることが確認された。 同園によると、一般的にサルは群れから離れると、受け入れてもらえなくなり、敵と見なされて攻撃を受けることもある。しかし、C群ナンバー2の「ゾロメ」が、約3週間ぶりに戻ったベンツの毛繕いをするなど、序列に変化が見られなかったため、2匹の間に置いた殻付きピーナツをどちらが取るかで序列が分かる「ピーナツテスト」を行った。 この日、案内係の木本智さん(45)がサル寄せ場でピーナツを4回落としたところ、ゾロメは自分のそばに落ちた1回を除いて、ベンツに譲ったことから、ベンツがトップだと判断された。