読売新聞掲載の書評に始まり1IDのブロックに終わる、騒動と呼ぶのもおこがましい、小さな小さな事件(イベント?)を分かりやすく解説してみる。なお、文中の敬称は略させていただきました。 お分かりでしょうが、 「細谷雄一さんへの質問」http://togetter.com/li/163030 の副読本的なまとめです。 1.読売書評とその前後 1-1.兼原信克『戦略外交原論』に対する主な批判 古典の引用や解説に関して、以下に列挙するような問題がある。 a.古典の引用が間違っている b.引用は正しくても、著者の「解釈」が原文と乖離している c.部分引用で文意を歪めて、主張に援用している d.「文献Aに~とある」と書くが実際には存在しない また、時として歴史的事実に関して、100年単位で史実の順番が狂っている。例えば「マグナ・カルタは(中略)名誉革命の産物である」と述べるが、マグナ・カルタ(大憲章)は
