前々回のエントリーで書いた近藤紘一さんのことを、もう少し。 20年あまり時計の針を戻して、学生時代に産経新聞の外信部でアルバイトをしていた私が、締め切りが終わったばかりの午前2時から3時にかけて、近藤さんと交わした雑談の内容を思い出してみます。雑然とした外信部のデスク席に座っている近藤さんは、いつものように紫煙をくゆらせながら、甘ったるいインスタント・コーヒーをすすっています。私は缶ビールをごちそうになりながら、近藤さんがしゃべり始めるのを待っていました。 「君、沢木耕太郎ってひとを知っているか。つい最近、電話で初めてしゃべったんだ」 近藤さんは品のいい人ですが、砕けたしゃべり方をするときには、ややべらんめえ調でした。そこにある種の含羞を感じさなせいでもありません。 近藤さんが「サイゴンから来た妻と娘」(文藝春秋)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したとき、同時受賞したのが沢木耕太
先日、大手食品会社の広報担当のメンバーに EXPRESSの感想を聞いていたら、サイゴン陥落やその後の東南アジア報道で知られる、近藤紘一さんの話になりました。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した近藤さんの代表作「サイゴンから来た妻と娘」(文藝春秋刊)を職場で回し読みしているとのことで、近藤さんの作品がいまでも読み継がれていると知ってうれしかった。ところが、気分がよくなって職場に戻ってEXの若いスタッフにその話をすると、ショックなことに、産経新聞記者の大先輩でもある近藤さんを知らない人が何人かいました。 今週はブッシュ米大統領が米国の大統領としてベトナム戦争終結後初めて、ベトナムを訪問する予定もあるようなので、近藤さんを偲ぶにはいいタイミングかもしれません。私は学生時代に産経新聞外信部(当時は国際報道部)でアルバイトをしていた経験があり、当時デスクをやっていた近藤さんと面識があります。1984
前回の最後にベトナムの経済成長に触れましたが、書き残したことがありましたので・・・ 国際経済では、先進諸国に追いつく勢いで急成長を遂げている国々があります。 これらの国名の頭文字をとって、いろいろな呼び名が登場してきています。 まず有名なのが 「BRICs(ブリクス)」で、ブラジル、ロシア、インド、中国のことです。 次に、「VISTA(ビスタ)」で、ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチンです。 ベトナムは勤勉な国民性が好感を持たれ、加えて人件費が低いこともあって海外からの投資も増えています。 人件費が低いといわれ続けてきた中国も、ここにきて徐々に上昇していて、ベトナムに移転してくる企業も出ているのだそうです。 こんな話もあります。 中国に進出している韓国企業の経営環境が人件費急騰などで急速に悪化している。韓国商工会議所が会員企業350社を対象に行った調査によると、約3割が
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熟年リシングル、ワンモアライフをタイで送ろうと決意。バンコクで、愛とやすらぎの生活を探究する!人生100年、熟年は今、ときめき、イキイキ、自由に生きる。ゆったりロングステイ・タイ生活にひまわりタイ! 2024/02| 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 |2024/04 日本の優れたジャーナリストの、間違いなくその一人である近藤紘一の「サイゴンから来た妻と娘」を読む。 大宅荘一ノンフィクション賞を得て、TVドラマにもなった著名な作品。 文章がいい。 インドシナ地帯(すなわちインドと中国に接して、古来強い影響を受けてきた)について、なるほどと感心すること多く、学びました。 当時著者は32歳のサンケイ新聞サイゴン支局長だったのですが、36歳の子持ちの女性ナウさんと結婚することになります。 ベトナム人の生き様と、国際結婚の、
憧れのチェンライ チェンラーイを始めとする北部タイランドに特別な思いを持つ中年親父が、その熱い思いを伝えます。ネタがないときは日々の日常とタイ、バンコク、そしてタイ語ネタ。 タイトルは近藤紘一 氏の著作である。 年末に複数の友人から、多数の書籍をいただいたのだが そのうちの1冊がこの「戦火と混迷の日々」である。 この作品は あのポルポト時代の4年近くを カンボジアで過ごした日本人女性の物語が中心である。 近藤紘一氏が亡くなった当時 私は彼の存在を知らなかった。 東南アジアにも国際情勢にも興味を持たない 田舎の学生だった。 しかし、この本を始めて読んだ頃には 東南アジア情勢の知識は多少なりとも持っていたし だからこそ あのポルポト時代を カンボジアで過ごした日本人女性がいた (そして生き抜いた) ということ自体、 知らなかったことを恥じると同時に その衝撃は言葉に言い表せないものだった。 実
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