自己紹介 みなさんこんにちは。朝日新聞社の林と申します。よろしくお願いいたします。 本日は日本編集制作協会という、いわば編集のプロの方々に向かって、電子出版時代の編集のあり方についてお話しするという、非常に難易度の高い依頼を頂戴いたしました。この「編集教室」の他の登壇者の顔ぶれを拝見しますと、いずれもそれぞれの世界で、しっかりとした業績を挙げられた方々ばかりで、正直、気後れがしてしまいます。 自己紹介は、画面でさっと済ませてしまいますが、ご覧になっていただければわかるように、私は、誰もが知るベストセラーを手がけたこともなく、人さまに自慢できる肩書もなく、誇れるような派手な実績も上げておりません。その意味では、「なんで私が?」という気がしないでもありません。 デジタル・トランジションの経験 とはいえ、私が、おそらく他の登壇者の誰よりも直接的に、身をもって体験したであろうことがあります。それは