日本やアメリカなどの国際プロジェクトは、6日、ヒトのゲノムと呼ばれる遺伝情報のうち、少なくとも80%に何らかの役割があることを解明したと発表しました。 エンコード計画と名付けられたこの国際プロジェクトは、ヒトの染色体にあるゲノムと呼ばれる遺伝情報のうち、どの部分がどのような働きをしているか明らかにしようというもので、日本からは理化学研究所が参加しています。 プロジェクトは、147種類の細胞を使ってゲノムを解析した結果、たんぱく質を作り出す遺伝子のスイッチを必要なときに必要な場所で入れるなど、少なくとも全体の80.4%に何らかの役割があることを解明したとしています。 ヒトの遺伝情報は、9年前にすべて解読されましたが、遺伝子として働くのは2%程度で、残りの部分がどのような役割を果たしているのか分かっていませんでした。 生命の維持に必要なたんぱく質が正しく作られないと、がんや認知症といったさまざ