増加する出生率は高齢出産化が支えている人口の増減に大きく関係する出生率、厳密には合計特殊出生率(一人の女性が一生のうちに出産する子供の平均数)が、日本においてはこの数年上昇する傾向にある。次も含めた各グラフは厚生労働省の人口動態調査及び国立社会保障・人口問題研究所の公開データを基に生成したものだが、これを見れば分かるように2006年以降は出生率はわずかずつながらも増加を示している。過去の時系列は一部で5年区切りとなっていることに注意してほしい。 ↑ 母の年齢別に見た合計特殊出生率(内訳)出生率増加の主要因はやはりグラフから読み取れる通り、高齢出産化にある。「高齢出産」とは日本産婦人科学会の定義では35歳以降の初妊婦を指しているが、第二子以降でも高齢による出産時のリスクは同様のものがあるとされ、賛否両論が交わされている。 一方、昨今の高齢出産化の原因としては初婚年齢の上昇(晩婚化)、女性の職