【ソウル時事】韓国北部の江原道華川郡の南北境界線付近で27日未明、韓国軍兵士が、不審な人影らしきものが動いているのを発見した。軍は北朝鮮への最高警戒態勢「珍島犬1」を発動、兵士は手りゅう弾で攻撃したが、その後、シカなどの動物だった可能性が高いことが判明した。聯合ニュースが報じた。 北朝鮮が野戦砲兵に「1号戦闘勤務態勢」への突入を指示するなど米韓への威嚇を強める中の出来事で、一時緊張が走った。 韓国軍が日の出後に周囲を確認したところ、北朝鮮兵士の足跡など侵入の痕跡は見つからず、韓国兵士が動物を北朝鮮兵士と誤認したとみられている。北朝鮮兵士らの侵入が確実と判断された場合などに発令される「珍島犬1」は27日午前に解除された。