中国海軍は、初めての空母「遼寧」が西太平洋で遠洋訓練を行うと発表し、中国近海での基礎的な訓練を経て、運用能力をさらに向上させるねらいがあるものと見られます。 中国軍は、ウクライナから購入して改修した初めての空母「遼寧」を2012年に就役させたあと、基地がある山東省・青島から近い海域などで艦載機による発着訓練や補給訓練など、基礎的な訓練を繰り返してきました。 そして今月15日には、「遼寧」に搭載したミサイルの発射訓練の模様を国営テレビを通じて初めて公開したほか、ここ数日は数隻の駆逐艦とともに渤海から東シナ海にかけての海域で、搭載している戦闘機「殲15」による発着の訓練などを行っていました。 今回、西太平洋で訓練を行うのは、4年間にわたる基礎的な訓練を経て遠洋でより高いレベルの訓練を実施することで、運用能力をさらに引き上げるねらいがあるものと見られます。