【エルサレム=山尾有紀恵】広島と長崎で行われた平和式典について、イスラエル政府高官が自らのフェイスブックに「独善的な式典にはうんざりだ。広島と長崎(の原爆)は日本の侵略行為の報いだ」と書き込んでいた。現地の日本大使館は15日までにイスラエル外務省に抗議した。 高官は、広報・離散民省元幹部のダニエル・シーマン氏。シーマン氏は「日本は帝国主義や大量虐殺の犠牲になった中国人や韓国人、フィリピン人などを追悼すべきだ」とも書いた。書き込みはすでに削除されている。シーマン氏は、首相府のインターネット広報戦略の責任者への起用が検討されていたが、現在停職処分になっているという。 首相府は「書き込みは容認できず、政府の立場を表したものではない」と指摘。シーマン氏に厳重注意し、書き込みの即時停止を命じたことを明らかにした。