仏リヨン(Lyon)近郊ブロン(Bron)の医療施設で、CT検査を受ける患者(2014年1月23日撮影、資料写真)。(c)AFP/PHILIPPE MERLE 【4月8日 AFP】子どもの脳腫瘍にみられる遺伝子変異によって、致死性のがんと闘うための興味深い道が開けたとする、3件の独立した研究論文が、6日の米科学誌ネイチャー・ジェネティクス(Nature Genetics)で発表された。 研究者らはこの手掛かりとなる変異を、ACVR1と呼ばれる遺伝子で発見した。ACVR1は、小児期の脳腫瘍の一種「びまん性内在性橋グリオーマ(DIPG)」に関与しているとみられる。DIPGは、現時点では治療不能とされている。 仏ギュスタフ・ルーシーがん研究所(Institut Gustave Roussy、IGR)などが発表した3件の論文では、DIPGの生体検査の20~33%でこの変異がみられたという。 脳幹に