オックスフォード大学心理学科では、「経頭蓋電気刺激法」を用いて数学に対する理解力を向上させるという研究が行われているという(slashdot、Wall Street Journal)。 これは、8歳以上の子供および大人の頭に電極の埋め込まれた帽子を被せ、脳に微弱な電流を流すというもの。研究を率いるRoi Cohen Kadosh氏には、認知活動に重要とされる脳部分を電気刺激で一時的に遮断できることを発見したという。その技術を使って頭頂葉に刺激を与えることで、博士課程の学生の計算力を失算症をもつ人と同レベルまで低下させることができるという。 そこでKadosh氏は発想を転換させ、もし脳の一部分を遮断することで一時的に数学が苦手になるようにできるのであれば、違ったタイプの刺激を用いることで数学力を向上させることができるのではないかと考えたのだそうだ。